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ECビジネス

2013年11月26日

ヤフーとカカクコムのビジネスモデルの変化

国内ポータル最大手のヤフーが25日、eコマース(EC=電子商取引)最大手である楽天のバナー広告の取り扱いを始めた。これまでヤフーのサイト内で、楽天のディスプレー広告(画像付きのバナー広告)を掲載したことはなかった。EC事業で競り合ってきた両社だけに、楽天関係者は「歴史的なこと」と表現する。ヤフーは10月にEC事業の無料化策を発表、「楽天との競争が激化」との見方が広まっていた。しかし今回の広告掲載で、ヤフーにとって楽天は「商売敵」から広告事業の「顧客」へと変化し、両社が補完関係を結ぶことが明確になったといえる。ヤフーが打ち出した無料化策は、これまで「ヤフー!ショッピング」の出店者から徴収していた初期費用、月額出店料、売り上げに応じたロイヤルティーを無料にし、さらにネットオークション「ヤフオク!」への法人月額出店料、出品手数料も無料にするというもの。自前ECモールの販売増を競うことをやめ、勝負の土俵を広告・メディア事業に移した。ヤフーのEC事業は、ヤフー内外を問わず、ECサイトへ「送客」する広告事業へと大転換したことになる。同時にヤフーの敵は、ECサイトへの送客を担うグーグルや価格コムといったメディア事業者へと変わった。国内ECの最大手である楽天は、競合相手から最大級の顧客企業に変化したわけだ。

カカクコムはインターネット通販に参入する。女性用下着をデザインから注文まで完結するサイトを26日立ち上げ、初めて自社で物販に取り組む。同社は価格比較のほか、飲食店検索サイトを運営し女性ユーザーも増えており、事業分野を広げる。価格比較サイトなどを運営するカカクコムは顧客の属性や動向といったビッグデータを持っている。趣向などを分析し活用すれば、ネット通販事業を拡大することも期待できそうだ。
 
ここにきてヤフーとカカクコムのビジネスに非常に大きな化学変化がおきています
これまでヤフーは楽天を強く「商売敵」と認識してビジネスを展開していたのですが、
経営方針を変更して楽天を「顧客」という立場に切り替えてしまったようですφ(.. )
社長が交代してからは「広告事業」をあらためて最重要の主力事業と位置づけつつ、
EC事業を主要事業から外して準主力事業にはっきりと格下げしたってことでそうか?
思ってた以上に踏み込んでビジネスの転換を図ってるように感じます。

そしてもう一つ注目すべきはカカクコムのニュースです。
これまでカカクコムはEC事業会社に「ユーザーをクライアントに送客する黒子」としての
役に徹していたわけですが、ついにEC事業そのものに参入してきました
ま、そうはいってもまだ試しに参入してみたといった程度のものでしかありませんが。
但し、カカクコムは事業も順調で資金力があり、ノウハウや技術力に定評のある会社です(*・ω・)ノ
これがさらなりEC事業拡大へとつながればいずれ楽天と衝突する可能性もあるってことです。
まあ少なくともゾゾタウンを運営してるスタートトゥデイには影響があるかもですおね
カカクコムの動向で、収益につながるようなビジネス的な影響はないと思いますが
スタートトゥデイの株価はなにかしら今後の反応がある「かも」しれません。

なつさんはカカクコムのEC事業への参入というのをとても注目しています
ここの会社は地味だけど、意外にも力を蓄えていてノウハウや技術力がかなり高い会社です
これまではBtoBビジネスが主軸でBtoCビジネスでは大きな実績はなにもありませんが、
ECビジネスそのものが非常に大きな成長性を秘めてる分野なので
かなり本格的に腰をすえて事業拡大を計画している可能性はありえるでしょうφ(.. )
5年後くらいを考えるなら国内ECビジネスに大きな影響を与える可能性はある「かも」しれません。

企業名     時価総額

ヤフー(4689) 2兆7,954億円
楽天(4755) 1兆8,986億円
カカクコム(2371) 4,365億円
スタートトゥデイ(3092) 3,421億円 


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2013年10月09日

ヤフーと楽天の殴り合いでスタートトゥデイが壮絶な被害を受ける

8日の東京株式市場でヤフーや楽天など電子商取引(EC)大手の株価が急落した。前日にヤフーがネット通販サイトの出店料を無料にすると発表。価格競争が本格化し、事業の収益性が低下しかねないとの懸念が広がった。EC市場は拡大が続いているが、サイトの運営各社が「利益なき繁忙」に陥るリスクを市場は警戒し始めた。
楽天株は朝方から売り注文が殺到し、一時270円(20%)安となった。ヤフー株と、ブランド品のネット通販を手掛けるスタートトゥデイ株も6%安で引けた。
ヤフーはネット通販事業で楽天や米アマゾン・ドット・コムに立ち遅れている。無料化で出店数を増やして客の利用を促し、広告収入を拡大する戦略だ。
ただ、当面は利益の圧迫要因となる。2014年3月期は営業利益を最大で90億円下押しする見通し。「15年3月期も営業利益は1ケタ台の伸びにとどまる」(宮坂学社長)という。
迎え撃つ楽天も「値下げで対抗し消耗戦を繰り広げるのでは」(国内証券)との不安が市場で広がった。仮想商店街「楽天市場」の13年1〜6月期のセグメント利益は352億円と全体の約7割を占めた。出店料や販売手数料はその柱だ。

ヤフーと楽天が壮絶な殴り合いを始めてどちらも仲良く2000億円ほど時価総額が吹き飛ぶ

ヤフー(4689) 535円 −37 (−6.47%)
http://kabutan.jp/stock/chart?code=4689
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=4689.T&ct=z&t=6m&q=c&l=off&z=n&p=s,m25,m75,b&a=v,ss
今回のYahoo!ショッピングの出店料の無料化に伴って、業績悪化懸念があるということで
ヤフーの株価も急落するという結果になりました。・゚・(ノД`)
業績に与える数字も一部では報道に出てましたが、実際そんな大した数字でもありませんでした。
むしろ今のまま競争に負けてシェアを取れないことの方がヤフーにとってはマイナスでそう
今回のヤフーの決断は、個人的には非常によい判断だと思っていますφ(.. ) 
今さらここで取り上げるほどの話でもありませんが、
ソフトバンクは今までもずっと安売りと値下げで一気にシェアを握って伸びた会社です
またソフトバンクから分かれてできたSBIもやっぱり同じ路線ですよね。
今回のヤフーの判断は「規定路線」というべきで、むしろ今までのヤフーがダメだっただけでそ。
もはやここまでくると、SBI的なものと楽天的なものの対決は運命というしかないですおね

楽天(4755) 1196円 −158 (−11.67%)
http://kabutan.jp/stock/chart?code=4755
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=4755.T&ct=z&t=6m&q=c&l=off&z=n&p=s,m25,m75,b&a=v,ss
ヤフーのECビジネスでの攻勢報道を受けて楽天の株価は暴落しました
まあ、実際にどの程度の影響を受けるかという細かいことは不明なわけですが、
ヤフーの出店料無料化を受けて、楽天もいずれかはそれらの値下げに踏み切らざるをえません
ビジネス面でのマイナスは避けがたいでしょうし、その影響も長期に及ぶでしょう(´;ω;`)
また楽天自身はECビジネスへの収益依存度が比較的高い企業なので、
今回のヤフーの行動が長期的に、かつ大きなマイナス要素に働く可能性は十分ありえる時話でそ

スタートトゥデイ(3092) −170 (−6.39%)
http://kabutan.jp/stock/chart?code=3092
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=3092.T&ct=z&t=6m&q=c&l=off&z=n&p=s,m25,m75,b&a=v,ss
ヤフーの値下げの報道を受けて、こちらも株価に大きな影響が出ています
まあ正直なところ出店してる小売り店の種類がヤフーとはかなり異なると思うので、
そんな大きな影響を受けるのかと個人的にはかなり疑問を持っている部分があります。
ただ、株価的にはズルズル売られていて大きな大陰線で引けてる点は嫌ですおね(´Д⊂)
 

ss2286234570 at 00:38|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加

2013年10月08日

ヤフーが楽天に喧嘩をふっかける

ヤフーは10月7日、ショッピングサービス「Yahoo!ショッピング」とオークションサイト「ヤフオク!」のストア出店料(月額システム利用料)を、10月から無料にすると発表した。Yahoo!ショッピングについては、売上ロイヤルティも無料にするほか、2013年内に個人の出店も可能にする。
これまで、Yahoo!ショッピングにストアを出店するには、初期費用が2万1000円、月額費用が2万5000円かかっており、売上ロイヤルティは1.7〜6.0%となっていたが、10月請求分よりすべて無料にする。これにより、たとえば出荷できる時期が限られる農作物や水産物、期間限定のイベントグッズなども気軽に販売できるようになるとしている。
出店料の無料化について宮坂氏は「何度かアイデアは出たが初めて検討したのは2012年の冬くらい。ただ、どうソロバンを弾いても瞬間的に減収する部分が非常に大きく、正直やや躊躇していた。やはりECはまだまだ諦めるには早い市場なので、一度しゃがんででも大きくジャンプできるようにしようということで思い切って変えた」と説明。従来のヤフーのEC事業については「先行している優れた企業のマネをして、一生懸命追いつこうとしていた。それが根本的な間違いだった」と厳しく評価した。 
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ヤフーって社長が交代してからやたらアグレッシブですおね
前任の社長は功労者でありながら経営意欲があまりにもないので孫さんに交代させられました。
あまりにも意欲がなくなって孫さんが怒ったそうなんで、実質的には解雇というか首でした。
その代わりに指名されたのが現在の宮坂社長ですφ(.. )
元はヤフーの上級幹部だったけど、ヤフー自身があまりにもやる気がないのにあきれ果てて
一時は別の会社に転職してしまったとかなんとか記事で読んだ気がします。
ヤフーはパソコンにこだわりすぎたせいでモバイルへの対応が大きく遅れてしまい
これが要因になってなのかかなり長期的にビジネスが停滞したままでした。
これを打破すべく呼び戻されたのが今の宮坂社長なんだとかφ(.. )

社長が交代してからやたらアグレッシブになったのが今のヤフーです。
ちょっと前までのヤフーなんて「ネット業界の公務員」とまで馬鹿にされてたのに、
180℃会社の方針が変わって、いきなりイケイケの会社に変身しましたΣ(・ω・ノ)ノ
Yahoo!のサイトトップでも、最近になってやたら大きくて広がるタイプのバナー広告が増えました。
あれも今まで派手な広告に消極的だった前社長が引退してから一気に方針変わったみたいです。
孫さんからも「ガンガン攻めろ」とかなりハッパかけられてるみたいですおね。
サイバーエージェントFXも買収したし、今でも金融業にもどんどん手を伸ばしています。


ss2286234570 at 00:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加