yogurting ヨーグルティング

経営統合

2023年05月13日

LINEヤフー統合で、大赤字のPayPay証券とLINE証券はどうなる?

ZHD、難路の3社合併 広告・EC低迷でLINE軸にテコ入れ
2023年2月2日 22:00 日本経済新聞
Zホールディングス(ZHD)が大規模な組織体制の変更に踏み切る。2023年度中に傘下のヤフー・LINEと3社合併する。4月から代表取締役でLINE社長の出沢剛氏が社長CEO(最高経営責任者)に昇格し、LINEの生みの親で韓国ネイバー出身の慎ジュンホ取締役が代表権も持つ。
広告や電子商取引(EC)で厳しい業績が続くなか、LINEの開発力を軸にサービスをテコ入れする。SNS(交流サイト)などで競争は激化しており新体制は難路の船出となる。3社合併を決めた背景にはグループ内のサービス連携が進んでいなかったことがある。スマホ決済のPayPayとLINEペイなど事業の重複も少なくない。
3社合併で意思決定を迅速化し、遅れているヤフーとLINEのID連携などを進める。重複事業の再編のほか、9千万人という「ヤフーよりも多い」(川辺氏)LINEのユーザー基盤を生かしたサービスの開発に着手するとみられる。
会見で川辺氏や出沢氏は「プロダクトファースト」という言葉を強調した。サービス開発を慎氏に託し、LINE流で技術重視のテックカンパニーを目指す。ただ、その道筋は平たんではない。川辺氏は今回の体制変更について「22年11月ごろから議論してきた」と説明した。取締役で話し合いの場を重ねてきたというが、議論の方向性は二転三転していたとみられる。
0513



ZホールディングスとヤフーとLINEは2023年10月に合併を予定していて新社名は「LINEヤフー」に変更するとプレスリリースなどですでに発表していますφ(.. )
目的としてはLINEとヤフーの統合効果がうまく上がっておらず、重複したままの事業の統合などの調整が遅れていてコストが高止まりになっているなどの理由です。
同じグループ内に似たような会社が重なっていて無駄があるので省いていくと書いてます。
ちなみにLINEヤフー傘下にはすでにPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)があるのでLINE銀行は不要と判断したのも今回の経営統合が影響したものと思われます

LINEヤフー傘下には大赤字のLINE証券とPayPay証券の2つのスマホ証券がぶら下がっていて、ほとんど意味をなしてないので早急にも処理が行われていくでしょうΣ(・ω・ノ)ノ
ただし、2社を統合するとシステム凍結期間が長期にわたって発生するデメリットが大きく
2023年9月までにSBI証券が株式手数料を無料化すると発表していて環境も激変するため
こんなタイミングでシステム凍結期間が発生すると競争力が衰えさらにジリ貧になります

船が沈みそうなのに船の統合なんてやってられないだろということですφ(.. )
おそらくはPayPay証券とLINE証券のどちらかを身売りして一本化していくことになるか
もしくは2社とも提携資本先に売却(LINE証券は野村證券に、PayPay証券はみずほ証券に)
するというどちらかの選択肢になるのではないかと予想しています(´・ω・`)

ちなみにPayPay証券、LINE証券ともに大赤字で黒字化のめどもまったく立ってないので
今回の組織改編をきっかけに2社とも売却して撤退する可能性が高いと予想してます
(コスト削減とか効率化という言葉がZHDの会社資料にたくさん書いてあるので)
結果はどうにせよ、時間の問題でスマホ証券2社はいずれ撤退か身売りで消滅でしょうし
あとはもうLINEヤフーの判断が早いか遅いかの違いでしかないんではないでしょうか

ちなみにLINEヤフーの統合資料や記事には「スピードアップ」とか「迅速化」という言葉が非常に多くあふれていたのでPayPay証券とLINE証券の最終処理についても
比較的早めに結果が示されることになるのではないかと思われますφ(.. )
とはいえ、提携先の野村證券やみずほ証券が首を縦に振らないと先にすすめないのも事実で
2023年内に何らかの判断結果が示される可能性が高いのではないかと考えます

PayPay証券はそもそもソフトバンクが他社から買収したもののうまく行かなくて、
子会社のZホールディングスに押しつけて丸投げした案件なんで責任の所在が違います。
責任はソフトバンク側にあって、Zホールディングスの経営陣に責任はありません(´・ω・`)
一方LINE証券は最初からLINEが企画して設立した案件なんである意味100%自己責任です

もしLINE証券が最初からFXやCFDをメインにしたFX会社としてスタートしていたら
ある程度はすでに黒字化を達成できて会社を存続できていた可能性は考えられますφ(.. )
ベンチャー企業はとにかく黒字化を最優先しないと切られやすい立場になります
子会社なら親会社に切られるし、そうでないなら出資先のVCに切り捨てられる立場です。
事業拡大は後回しにして、とにかく黒字化という結果を先に示していかないと
親会社やVCの一方的な都合で出資をする止められる弱い立場なんですよね(´・ω・`)

もしLINE証券が最初からFX会社としてスタートしてれば或いは生き残れたかもしれないし
黒字化達成してから追加出資受けて証券会社化を進めれば成功の可能性はあったでしょう
(ただ野村證券は証券会社でないと最初から出資を渋ってたはずなので厳しい)
親会社の様々な思惑や都合が最優先されて、結果として戦略が後回しにされたことで
最初から重い鉛の鎖をつけたまま開業したのがLINE証券の一番の失敗でしょうφ(.. )

戦争とは正しい戦略を選択していれば過小な資本や戦力でも勝利することはできますが
誤った戦略を選択していたら、追加で資本や戦力を投下しても逆転することはできません
LINE証券は親会社の思惑などで最初からベストな戦略を選択できていなかったので
途中から慌ててFXやCFDに力を入れ始めたのが遅すぎた点が決定的な敗因でしょう
(これは数年前にも最初からこのBlogで指摘していた内容なので当然の結果でしょう)

親会社であるZホールディングスの社長が引責で会長になってCEOが交代してるし
LINE社長の出沢剛氏がZホールディングスの新CEOに就任したことで、より強く、より早急に結果が求められるので事業重複の案件は最優先課題になります
ダラダラ赤字を垂れ流して黒字化のめどが立たない子会社は最優先で切り捨てられるし
なによりLINE社長である出沢剛氏自身がLINE証券にけじめをつけなければいけません

ヤフー側のPayPay証券を先に切って、自身が作ったLINE証券を残す選択をしてしまったら
グループ内で「自分とこの子会社のLINE証券は甘やかして残した」と言われてしまうので
LINE証券に対してはより厳しい判断をこれから迫られるということですφ(.. )
親会社の事情と新CEOが求められている結果を考えると、PayPay証券やLINE証券がこのまま残され、今後何年も増資をもらってだらだら生き残っていけるとはとても思えません
(親会社であるソフトバンクからてめーらいい加減にしろよと圧力かけられるので)
おそらく1〜2年以内に大きな決断が下されて身売りか廃業になると強く予想しています。

PayPay証券もLINE証券も口座数は100万以上あるはずなので廃業はまず無理で、
実際のところ金融庁は顧客保護のために事業を引き継がせろと強く命令してくるわけで
おそらくは提携先の野村證券とみずほ証券への身売りという選択肢しかないでそう
後はもう野村證券とみずほ証券が首を縦に振って条件を飲んでくれるかだけでしょうね

Zホールディングス(4689) 354.3円 −3円 (−0.84%)
https://kabutan.jp/stock/chart?code=4689
https://finance.yahoo.co.jp/quote/4689.T/chart

野村ホールディングス(8604)489.1円 −0.7円(−0.14%)
https://kabutan.jp/stock/chart?code=8604
https://finance.yahoo.co.jp/quote/8604.T/chart

2023年03月30日
みずほ・LINEの新銀行、開業断念へ 〜金融事業の失敗が確定〜

2022年11月29日
LINEの金融事業は 丸焦げの全滅、全面撤退になりそう(´・ω・`)

2022年05月06日
LINE証券さん、今期業績は2022年3月末で推定赤字100億円以上!
https://ss2286234570.livedoor.blog/archives/2022-05-06.html

2021年07月31日
証券界の肥溜めこと、LINE証券さんがついに赤字153億円を計上!
2018年11月29日
LINEの金融部門は戦線拡大しすぎのせいで失敗するでそ


ss2286234570 at 07:41|PermalinkComments(2)このエントリーをはてなブックマークに追加

2021年03月06日

【悲報】LINEさん、強制的に社名変更までされて吞み込まれそう

LINE株式会社の経営統合に伴う戦略的持株会社の商号の変更
2021年2月24日
Zホールディングス株式会社とLINE株式会社との経営統合を実現するための取引の一環として、LINEを当社の連結子会社とすることをお知らせいたしました。本日開催のLINEの臨時株主総会において、LINEの商号をAホールディングス株式会社に変更することが決議されましたので、お知らせいたします。

LINEペイをPayPayに統合 2022年4月
2021年3月1日 16:43 日本経済新聞
ZホールディングスとLINEは1日、スマートフォン決済「LINE Pay(ラインペイ)」の国内決済サービスを、「PayPay(ペイペイ)」に2022年4月に統合すべく協議を始めたと発表した。ペイペイは決済総額で国内最大級で、2つのサービスが統合されれば、国内で最大手となる見通しだ。グループでペイペイを展開するZホールディングスと、ラインペイを手掛けるLINEは1日付で統合を完了した。統合後に両陣営が持つスマホ決済のブランドがどうなるか注目されていた。
22年の統合後はLINEのアプリからペイペイの決済機能を使えるようになる。ラインペイが提供する非接触決済や知人への送金機能などは維持するという。前段階として21年4月下旬以降、ペイペイの加盟店で、レジ決済時に店側が提示したQRコードを客が読み取る形式ならば、ラインペイにも対応するという
台湾やタイなど既にLINEの存在感が大きい海外では、引き続きラインペイのサービスを継続する。1日の記者会見で、Zホールディングスの川辺健太郎共同最高経営責任者(CEO)は「足元で拡大するキャッシュレス市場をけん引すべく連携を開始する」と話した。
0307





ヤフーと合併したLINEさんですがあっさりと呑み込まれてお終いになりそうですね
あれほどLINEというサービス名と社名にこだわってたのに強制変更になりました。
魔改造って書かれてるけど実際そんな風になる気がしてなりません(´・ω・`)

記事の中ではPayPayとLINEPayを統合していくとか書いてありますけど
2022年からはLINEからPayPayしか使えなくなるってことなら
それって統合というより一方的にLINEPayがPayPayに吸収されただけじゃないのかな
LINEのシェアが大きい台湾やタイではLINEPayを残していく方針のようですが
国内ではLINEPay自体がなくなるわけだからLINEPay事業部の人員はどうなるんですかね

一般的にはこういう時は新規事業部に全員で移動させられてしばらくはそこで働いて
新事業がこけたら部署ごと無くなって人員整理されるパターンが多いんですが
LINEPayの海外部門の一部の人員だけが残って部署移動つーかリストラされるんでは

ソフトバンクとしては明らかにPayPayブランドを最優先に残したいようだから
もちろんPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)側が残されるとすでに決まってるんで
ってことは、LINE銀行の設立予定も無かったことになる可能性が非常に濃厚でそう

ソフトバンクは明らかにPayPayブランドの最優先をはっきり意思表示しちゃったんで
そうなると時間の問題でLINE証券も合併されて消滅してまいそうですね(´・ω・`)
実は最近になって、PayPay証券が米国・日本株の50銘柄追加をやったんだおね。
もしLINE証券を残してPayPay(OneTapBUY)を潰す吸収させていく予定なら
このタイミングでサービス強化や追加は親会社から停止するようにって命令されるはず

ところがPayPay証券にはそんな素振りはまったくありません。
PayPay証券がソフトバンクから増資を受けてさらにサービス強化をやってるってことは
LINE証券側が吸収されてPayPay証券側を残すって決定してるんじゃないでそか
(可能性とかたぶんとかっていうより、ほぼ確定的にそうなると予想してます)

ただLINE証券は株主がLINEだけじゃなく野村證券も50%出資してるんで
野村證券の出資分をソフトバンクが買い取ってしまうとかありえそうだおねΣ(・ω・ノ)ノ
そしたらLINE証券の従業員もごっそり要らなくなるんで半分リストラされそうですけど。
そもそもLINE証券とLINE銀行まで無くなってしまうようなことになったら
LINEフィナンシャルなんて会社の存在すら不要になるんで消滅してしまうでしょう
おそらくLINE側の金融部門そのものが消滅する可能性が極めて大きいですおね

そうなると名将と言われたLINEフィナンシャルの経営陣も全員首でそ(´・ω・`)



2021年02月01日
LINE銀行さん、いきなり暗礁に乗り上げ。開業できるかも不透明

2021年01月18日
大赤字のLINE証券とPayPay証券どうすんの? その1

2020年10月09日
LINE証券「2022年までに営業収益100億円を目指す!」

2019年08月22日
LINEフィナンシャル終了のお知らせ

2019年02月12日
LINEフィナンシャルに牟田口中将なみの名将が就任!

2018年11月29日
LINEの金融部門は戦線拡大しすぎのせいで失敗するでそ


ss2286234570 at 07:36|PermalinkComments(0)このエントリーをはてなブックマークに追加