マイナス金利解除
2023年09月11日
9/11株式市況 〜YCC撤廃&マイナス金利終了で高級ヒー〜
マイナス金利解除「物価上昇に確信持てれば選択肢」…植田日銀総裁インタビュー
2023/09/09 05:00 読売新聞
日本銀行の植田和男総裁は、読売新聞の単独インタビューに応じた。賃金上昇を伴う持続的な物価上昇に確信が持てた段階になれば、大規模な金融緩和策の柱である「マイナス金利政策」の解除を含め「いろいろなオプション(選択肢)がある」と語った。現状は緩和的な金融環境を維持しつつも、年内にも判断できる材料が出そろう可能性があることも示唆した。
植田氏は、短期金利をマイナス0・1%とするマイナス金利政策の解除のタイミングについて、「経済・物価情勢が上振れした場合、いろいろな手段について選択肢はある」と回答。さらに、「マイナス金利の解除後も物価目標の達成が可能と判断すれば、(解除を)やる」と述べた。
具体的な時期は、現状では「到底決め打ちできる段階ではない」とした。来春の賃上げ動向を含め、「年末までに十分な情報やデータがそろう可能性はゼロではない」とした。
日銀は7月の金融政策決定会合で、長期金利を0%程度に操作する金融緩和策「イールドカーブ・コントロール(YCC)」の上限を事実上1・0%にした。植田氏は長期金利が当面は届かないだろう水準に設定したことを「リスクマネジメント(危機管理)」と表現。「経済・物価見通しが上振れした時に、日銀がYCCを意図しない形で放棄するようなことに追い込まれるリスクもゼロではなかった」と説明した。
金融緩和「静かな出口」探る、賃上げ見極めは「年末」…日銀・植田総裁インタビュー
2023/09/10 02:39 読売新聞
日本銀行は、金融緩和を縮小する段階に入った。植田和男総裁はインタビューで、7月の金融政策修正を金融緩和策の「効果と副作用のバランスを変える仕組み」と表現した。今後の焦点は、日銀が模索する、市場に大きな影響を与えない静かな「出口」だ。
「(来春の賃上げが)十分だと思える情報やデータが年末までにそろうことも可能性としてはゼロでない」
物価上昇の定着においてカギを握る賃上げの動きを見極める時期として、年末の可能性を挙げた。植田氏は、海外経済も含め「見えない部分がある」とも語り、慎重に考える姿勢を示した。
日銀は13年以来、世界でも前例のない大規模な金融緩和を続けてきた。市場に出回るお金の量(マネタリーベース)は約5倍に膨らみ、日銀の総資産も当時から約5倍に達した。金利を抑えるため、流通国債の約半分を日銀が抱える。
日経平均株価は今夏、3万3700円台と、バブル後の最高値を更新し、不動産価格なども上昇している。植田氏は「バブルのような不均衡はいまのところない」とする一方、緩和を続けつつも「(金融政策が後れをとる)ビハインド・ザ・カーブは、積極的に許容するというわけではない」とも語った。


週末にいきなり出てきた読売新聞での植田日銀総裁の謎のインタビュー記事Σ(・ω・ノ)ノドイツ証券
— Street Insights (@Street_Insights) September 11, 2023
・YCC撤廃予想を24年4月から23年10月に前倒し
・マイナス金利終了予想を24年12月から24年1月に前倒し
→日銀の金融政策見通しの巻き戻しもあって、ドル円は21日移動平均線と一目均衡表・転換線を抜けて一時145. 98円まで本日安値を更新。チャートは8月以降の日足。 pic.twitter.com/AGDLZLZsu5
ふつうは日経新聞が日銀関係者にインタビューして記事書くのが圧倒的に多いのですが

今回はなぜか読売新聞の突発的なインタビュー記事で相場が大きく動きましたΣ(゚д゚;)
記事の内容としては必ずしもYCCの撤退といった表現やそれに触れたヵ所は見当たらないように思われえますが、マイナス金利の解消というか終了については触れています。
年内にも判断材料がそろえば2024年にもマイナス金利を終了させるというふいんきです。
ドイツ証券の予想では年内にもYCC撤廃、2024年1月にマイナス金利終了だそうです。
現状において世界各国はインフレ対策として金融引き締めと利上げを実施している一方で、
日本だけは金融緩和とマイナス金利を実施してるので物価が上がりやすく円は売られやすい状況なので、あまり悠長に待ってからYCC解除やマイナス金利終了はしないでそ

あまり先延ばしにしてダラダラやれば円安に歯止めが効かなくなる懸念もあるからです。
ドイツ証券の予測が正しいかどうかはさておき、マイナス金利の解消については年内に材料を揃えて来年2024年の前半にも判断てのが妥当ではないでしょうか

マイナス金利を導入したのは前日銀総裁の黒田総裁時代に遡る話ですがφ(.. )
たしかマイナス金利導入時はメガバンや地銀の株価が下落したのをうっすら覚えてます。
このブログでもネット銀行の業績を四半期ごとに比較しているので、マイナス金利導入時には特に大和ネクスト銀行や住信SBIネット銀行の業績が落ち込んでたのも覚えています

たしか大和ネクスト銀行は営業利益が40〜50%減少し、住信SBIネット銀行は15〜20%くらい営業利益がいきなり減少していたはずですΣ(・ω・ノ)ノ
一方で楽天銀行は資金運用による収益依存が低かったのでダメージはあんまり無しでした。
(逆にいえばマイナス金利解消による業績回復は銀行によって差異が大きいってこと)
三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306) 1,317円 +40円 (+3.13%)

https://kabutan.jp/stock/chart?code=8306
https://finance.yahoo.co.jp/quote/8306.T/chart
時価総額:16兆7,097億円
三井住友フィナンシャル・グループ(8316) 7,419円 +50円 (+0.68%)

https://kabutan.jp/stock/chart?code=8316
https://finance.yahoo.co.jp/quote/8316.T/chart
時価総額:9,231億円
みずほフィナンシャル・グループ(8411) 2,624円 +24.5円 (+0.94%)

https://kabutan.jp/stock/chart?code=8411
https://finance.yahoo.co.jp/quote/8411.T/chart
6兆6,643億円
楽天銀行(5838) 2,024円 +63円 (+3.21%)

https://kabutan.jp/stock/chart?code=5838
https://finance.yahoo.co.jp/quote/5838.T/chart
住信SBIネット銀行(7163) 1,549円 −6円 (−0.39%)

https://kabutan.jp/stock/chart?code=7163
https://finance.yahoo.co.jp/quote/7163.T/chart
あらためてメガバンクのPERとかPBR見てると少し前の商社みたいに非常に割安ですよね

実際そうなるかどうかはわからないけど、わりと1年後くらいに2倍くらいに上がってる可能性も実は結構あるんじゃないかなって感じる部分があります(´・ω・`)
割安割安って言われてた大手商社とかもあっという間に上がっちゃいましたからねΣ(゚д゚;)
※記事書き始めたのは9/11ですが株価についてはわかりやすいよう最新の値にしてます。
資金運用を大きく手掛けているメガバンクや大手地銀にとっては、マイナス金利の終了は利ザヤ回復に貢献するので業績には大きく寄与しそうです

ただ資金運用なんてあまりやってなそうな小さめの地銀なんかについてはそれほど業績が大きく回復するかって言われたら疑問も残るところです(´・ω・`)