yogurting ヨーグルティング

オプト

2015年11月08日

植民地になった会社と、自立を選んだ会社 〜ネット企業編〜

いまでこそネット広告に強い会社といえば「サイバーエージェント」ですが
2005−2006年頃のオプトが大手でしたφ(.. )
しかしその後、両社はまったく別の道を歩んできました

2007年12月オプトは大手広告代理店電通傘下に入って安定路線を目指しました
その時の判断が良かったか悪かったかはさておき
結果としてオプトは安定と引き換えにベンチャー精神独立精神を失いました。
親会社の電通から何人もの取締役が派遣されてきて会社は支配され
いつのまにかただの子会社というか、下請けネット企業に成り下がりました
オプトという会社は目先の安定の飛びついたばかりに
ベンチャー企業が本来失ってはいけないものすべてを失ったといえるでそう(´;ω;`)

ちなみにここでいうベンチャー精神とは「自分で生き抜く力」と定義しておきます

さすがにヤバイと気がついたのかオプトは再び独立路線に戻ろうとしてるんだおね。
2014年3月に電通との資本提携をおおよそ解除したのです
まだ電通系が16%ほど株をもってるけど支配権はかなり薄くなったようす。
でもこの6年間という貴重な時間を丸ごとドブに捨て成長機会を失いました
ベンチャー精神を失ったことで新しい事業に参入するとか
リスクの高い事業に挑戦すると避けたことで成長チャンスも失ったってこと(´・ω・`)

同じような道を歩んだのがDAC(デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム)だおね
沿革をみるともともとは博報堂の出資を受けてたという生い立ちもあったからなのか
博報堂の支配権が強くなって2009年に子会社になりましたΣ(゚д゚;)
この会社も元はネット広告代理店ですが大手の傘下に飲み込まれて終わりました
いつのまにか博報堂の子会社のネット部門みたいな扱いになって独立精神は皆無
ベンチャー精神の欠片もなくなってクズみたいなネット企業に成り下がったからです
いまでも博報堂に43%の株を握られてほんとただのネット下請け会社そのものだおね

これとまったく違う道を歩んだのがサイバーエージェントですにょ(σ´∀`)σ
サイバーエージェントは今でも自主独立の立場を堅守してる会社です
株主一覧を見てもどこかの大手広告代理店の名は一切見当りません。
今でも決算資料とかにはベンチャー精神とかって言葉がでかでか書いてあって
いわゆる自主独立路線をつらぬいて自分の力で生き残ってきた会社だおねφ(.. )
2015年4月に最高値をつけてから株価は40%近く下げてしまってますが
10年前の虚業とよばれた頃に比べたらほんと立派なもんです。
オプトやDACと比べたら10年間でこれほど差ができるのかってくらいの大差で圧勝
ここまで差がひらくとむしろオプトとDACはサイバーエージェントの子会社レベルでそ。

決算期はそれぞれ違うので下の数字だけで一概には比較できませんが
サイバーエージェントが四半期で稼いでる営業利益だけで
オプトやDACが年間で稼いでる営業利益よりさらに大きいってのは事実だおねΣ(・ω・ノ)ノ
オプトとサイバーエージェントなんて営業利益でみたら30倍以上の差があります

サイバーエージェントの成功の要因は、植民地下請けになるここを嫌って
自立路線を歩んできたことが結果的に会社の成長を促したと典型例いえるでそう。
親会社に搾取されないので利益率が高く、従業員に還元しやすいので
優秀な人材を集めやすい仕組みになっていて、それが成長を押し上げたともいえるでそう
今期のサイバーエージェントの臨時ボーナスは34億円のようですが
この金額ってオプトやDACの年間営業利益と同じかもっと多い額です。
ゲーム事業なんてすでにコロプラを抜いて国内3位になりそうな勢いだおね。
もしこの成長力を維持できたらガンホーを抜く可能性だってあるってことです(´∀`*)

オプトホールディング(2389) 641円 ±0円(+0.00%)
http://kabutan.jp/stock/?code=2389
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=2389.T&ct=z&t=6m&q=c&l=off&z=n&p=s,m25,m75,b&a=v,ss
時価総額 195億円(2015/11現在)  最盛期は2006/1 1,295億円
従業員数 1459人
2015年(2015/1〜2015/9)第3四半期累計決算
売上げ高 484億2300万円(−    4.9%)
営業利益   10憶3700万円(−  76.4%)
経常利益     6憶9900万円(−  83.4%)
最終利益     2憶4000万円(−  83.4%)

DAC(4281) 459円 −13円(−2.75%)
http://kabutan.jp/stock/chart?code=4281
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=4281.T&ct=z&t=6m&q=c&l=off&z=n&p=s,m25,m75,b&a=v,ss
時価総額 245億円(2015/11現在)  最盛期は2006/1 1,759億円
従業員数 2081
2015年(2015/1〜2015/9)四半期累計決算
売上げ高 645億5000万円
(+ 13.2%)
営業利益   23憶4300万円(+113.4%)
経常利益   24憶5100万円(+121.9%)
最終利益     9憶7000万円(+ 69.3%)

サイバーエージェント(4751) 4,580円 −50円(1.08%)
http://kabutan.jp/stock/chart?code=4751
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=4751.T&ct=z&t=6m&q=c&l=off&z=n&p=s,m25,m75,b&a=v,ss
時価総額 4,543億円(2015/4最盛期) 2006/1 2,218億円
従業員数 3566人
2015年(2014/9〜2015/10
通期決算
売上げ高 2543億8100万円
(+ 23.9%)
営業利益  327憶4700万円(+47.4%)
経常利益  323憶1400万円(+ 45.6%)
最終利益  147憶9200万円(+ 54.8%)


2015年11月3日
好調なサイバーエージェントが平均約100万円の臨時ボーナス。業績的にはもはやゲーム会社に。
今回の好業績にあたり、決算インセンティブを34.9億円とな。
連結で従業員が3,566名いるから、全員に配られるとして一人あたりの平均で978,688円。約100万円ですよ。
1105









ゲーム事業売上高は国内3番手に?
モンスト・ミクシィは急成長、パスドラ・ガンホーは失速気味。
そこにサイバーエージェントがコロプラを追い抜く勢いで急成長している模様。
ゲーム事業は営業利益率が非常に高く推移していますし、サイバーエージェントの場合、ガンホーのように1タイトルに売上が集中しているわけでもないので業績はしばらく安泰と見て良いでしょうね。

2007年12月21日
電通、ネット広告オプトへの出資比率を35%に引き上げ
電通は、インターネット広告会社オプトへの出資比率を5%から35%に引き上げ、筆頭株主として経営に参画する。両社が12月20日付けで合意した。追加出資の方法は新株予約権の行使と株式公開買い付け(TOB)。オプト株はジャスダック証券取引所で上場を維持する方針。2008年3月に開催するオプトの定時株主総会以降、電通はオプトに派遣する取締役を現在の1人から2―3人に増やし、監査役も1人送り込む。また電通は2008年10月までにオプトから50人程度の出向を受け入れ、既存顧客などに対するインターネット広告事業の営業体制を強化する。

2014年3月31日
オプトCEO鉢嶺登のブログ 「電通提携の6年間」
今日3月末をもって両社協議の上、ほぼ体制の再構築を終えた。
2008年4月から始まった電通協業は丸6年を経て、一つの区切りを迎える。
色んな思いが駆け巡るが、まずは一段落ついた。
彼らの声を聞くと、一様に電通で色んな学びがあり、
お世話になった電通の諸先輩に大いに感謝している声が圧倒的で、
そんな貴重な機会、学びを下さった電通の社員の方々にこの場を借りて御礼を申し上げたい。
 私自身も今回の提携で電通の強みを感じる場面に何度も遭遇した。
日本一の広告代理店というものを色々勉強させて頂いた。
中でもヒトのつながり、上下のつながりを重要視する社風の強さは電通の文化であり、大きな強みでもあると感じたが、業務以外でも出向社員は指導頂いたようだ。 


ss2286234570 at 08:48|PermalinkComments(0)このエントリーをはてなブックマークに追加