yogurting ヨーグルティング

統廃合・消滅

2011年08月26日

FX会社の事業廃止と身売りが相次いでるようです

7/10付で店頭FX事業から撤退、ODL JAPANへ承継=三京証券
http://www.sankyo-sec.co.jp/pdf/press/press11_6.8.pdf
当社は、平成23年6月8日開催の取締役会において、当社の外国為替証拠金取引事業(以下、「FX事業」といいます。)を、会社分割の方法により、ODL JAPAN株式会社(以下、「ODL JAPAN」といいます。)に承継させることを決議し、同日付にて会社分割契約書を締結いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。

7/10付でODLと合併、新商号FXCMジャパン証券に=FXCMJ
http://www.fxcm.co.jp/company/press/2011/0607.pdf
株式会社 FXCM ジャパン(以下「FXCM ジャパン」)とODL JAPAN 株式会社(以下「ODL JAPAN」)は2011 年7 月10 日(日曜日)付けにて合併を実施し、FXCM ジャパン証券株式会社(以下「FXCM ジャパン証券」)として新たにスタートいたします。
2011年3月31日付でFXCMジャパンがODL JAPANと同様にFXCM Inc.(NYSEティッカ―:FXCM)の傘下入りをしたことをうけ、両社の持つ経営資源を効率的かつ最大限に利用し、グローバル・カンパニーとしてより競争力のある総合的なサービスを提供すべく、早期統合することが望ましいと判断いたしました。

8/21付で「OANDA Japan」に商号変更、サイトも刷新=My外貨
http://www.oanda.jp/

10/8付で店頭FX取引サービス終了=フォレックスクラウン
http://www.fxcrown.com/campaign_seminar.html#new_inf
弊社は、10月8日(予定)を目処に現在お客様に提供しております店頭外国為替証拠金取引「フォレックスクラウンFX」のサービスを終了することと致しました。
これにより、当社の店頭外国為替取引事業は、BtoB取引サービスに一本化し、経営リソースの集約を図ることで、さらなる業績向上を推進してまいります。
お客様には、唐突に、かつご不便とご迷惑をお掛け致すこととなりましたが、何卒、この段、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。


8月1日からFXのレバレッジ上限が25倍に規制されたのがきっかけなのか、
このところ、中小のFX業者がかなりのハイペースで身売り・事業廃止をしてるようです。
その他でやたら目立つのが「海外FX業者による国内FX業者の買収」ですね
国内事業の継続性が厳しいと判断したFX業者が身売りをして海外業者が買収してるようです。
海外は欧米を中心にして日本よりもレバレッジ規制が厳しくないのでかなり有利です(´∀`)
特にイギリスなどは今でもレバレッジ上限400倍だったような気がします
そういう事業環境が緩くて商売がしやすい国では、事業を拡大してる大手が多いので、
規制強化で衰退してる国の会社をどんどん買収するという傾向が世界的にあるようです

上の記事にある「MY外貨」とは元ライブドア証券のFX事業部門ですね
証券部門はオリックス証券(現マネックス証券)に買収されて統合されてしまったのですが、
FX事業部門だけ買収されずに独自サービスとして細々と生き残っていたようです
今回ついに海外業者のOANDAに買収されたので跡形もなくなってしまいました。
ライブドア証券というものの残骸が、ついに日本国内からなくなってしまったともいえるでしょう


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2011年07月11日

日本振興銀行の受け皿の最終入札が迫る

振興銀の受け皿、8月に最終入札へ 預保機構
預金保険機構は4日、経営破綻した日本振興銀行の最終的な受け皿候補に対して、具体的な買収価格を含めた譲り受け条件を8月12日までに提示するよう求めた。最終候補はイオン銀行などで、今後、振興銀の資産などを一時的に引き継いでいる第二日本承継銀行
の詳細な資産内容を開示。その上で事業計画と買収価格を提示してもらう。

どうやら日本振興銀行の受け皿はイオン銀行にほぼ内定してるようです
しかし、日本振興銀行と新銀行東京はかなりアンタッチャブルな銀行として有名なので
ここに大金はたいて買収するというのはかなりのリスクを伴うような気がします(((( ;゚д゚)))
日本振興銀行は融資残高を増やして「ミドルリスクミドルリターン」で稼ぐと標榜してましたが
いつのまにか稼げない企業融資ビジネスからサラ金債権の転売ビジネスに手を染めました
まあ、債権の転売もいちおうはビジネスの一つなので、それ自体が悪い訳ではないのですが
本来目指していたビジネスを否定して注力するようになったら本末転倒でそ

「新銀行東京」「イオン銀行」「日本振興銀行」この3行に共通しているのは
当初のビジネスモデルが失敗した、あるいは上手くいかなくて暴走したという点です
そして2000年以降にメガバンク等からリストラされた「優秀ではない」行員を多く抱えてることです。
これらが合併しようが買収されようがあまり上手くいくことはないんじゃないかと思います(´・ω・`)


ss2286234570 at 02:24|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加

2011年03月05日

地場証券の衰退と消滅

証券ディーラー、リストラ進む 相場低迷、「自己売買依存」行き詰まり
地場証券と呼ばれる中小の証券会社が多く集まる東京の日本橋兜町で、証券ディーラーの減少が続く。株式相場の低迷で、自社資金で株や先物を取引する自己売買に依存したビジネスモデルが行き詰まるなどしてリストラを進めているためだ。
日本証券業協会のまとめによると、国内証券会社269社のうち、約7割の181社が10年9月中間決算で赤字となり、自主廃業する業者も出てきた。

東京証券取引所:「11年度以降、早期に上場」経営計画で
東京証券取引所は26日、株式市場の安定を前提に、早ければ年内の上場を目指し、4月から上場申請の準備に入る。世界的な取引所間の統合が加速する中、上場が実現すれば国内外の取引所と資本提携しやすい体制が整うことになり、東証をめぐる再編の動きが活発化する可能性がある。
東証はこれまで「10年度以降の上場」を掲げてきたが、08年のリーマン・ショック後の株価低迷や、みずほ証券との誤発注訴訟で巨額賠償を命じられた影響で、10年3月期連結決算まで2年連続の最終(当期)赤字に陥り、10年度中の上場を断念していた。しかし、10年後半以降の株価が回復基調となり、東証の手数料収入などが改善して、11年3月期決算は3年ぶりに黒字化する見通しとなり、「上場の条件が整う」(幹部)と判断した。


どうやら東証の上場の可能性が濃厚となってきたようです
地合も改善して出来高が増えてるので業績も良くなってきてるということなのでしょう
そして東証上場で一番影響が出るといわれてるのが国内の中小証券会社の廃業問題です。
中小証券でも東証の会員権を持ってる証券会社は東証の株式を持っています。
もし東証が上場して持分を売却可能になれば数十億円の金になるとも言われてます
赤字の中小証券は換金し終わったら大半が廃業するだろうといわれています。

現在のところ、国内の個人委託売買代金の90%以上は通信取引に移行したようです。
大手対面証券の野村や大和ですら売買の50%は支店にいる営業マンを通じてではなく
大規模コールセンターにお客が直接電話して売買してると記事にもなってましたφ(.. )
もはや営業マンがお客から直接注文を受けるという時代が終わったということなんでしょう
2008年頃から対面営業の証券会社がかなり悪質な営業で高齢者を騙しまくった影響で
株だけでなくこれからは債券や投資信託の販売規制が強化されるとニュースになってます
もはや対面で金融商品を売るという行為そのものが禁止されつつあるって事です(´Д⊂)
それが本当に正しいのかはなんともいいがたい問題かもしれませんが
少なくとも判断能力の衰えた高齢者に対しては全面禁止で良いと思いますにょ(σ´∀`)σ

これから対面営業の規制がさらに強化されてディーリングでも稼げないとなると
まして赤字の中小証券なんて存在価値すらないということになるでしょう
記事に書かれている赤字の181社はいずれ統廃合か廃業するしかないってことでしょうね。


ss2286234570 at 18:15|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加

2010年09月20日

次になくなりそうなFX業者

FX-ZEROという比較的最近できたばかりのFX業者がまた合併で消滅したので
大手各社の実績とか決算書を読み直してるとまた怪しいのが見つかりました
かつては国内で取引高1だったFXCMという業者です。
少し前まで大手の一角だったようですが最近は決算が真っ赤っかですね(´Д⊂)

http://www.fxcm.co.jp/common/pdf/disclosure_statement2010.pdf
平成20年 営業収益51億8,000万円 経常利益13億7,900万円 当期純利益8億1,400万円
平成21年 営業収益33億7,800万円 経常利益-1億2,600万円 当期純利益-7,500万円
平成22年 営業収益19億8,200万円 経常利益-1億3,100万円 当期純利益-2億5,200万円

※ここでいう営業収益とは=売上高のことです。
数年前まではジャフコや証券会社にも出資を引き受けてもらっているところを見ると
おそらく上場を目標にしていたのが失敗に終わったというところでそ(´・ω・`)

最終利益が悪化したのもよくないですが一番よくないのは売上げの激減でそ
一時的な費用の増加や特損の発生で利益が減ったなら回復は可能ですが
通常に営業してて売上高が2年間で62%も減るってのはけっこう絶望的です
おまけに今年からレバレッジ規制が開始され来年の夏までさらに強化される事を考えると
これから売上げが回復して業績が上向く可能性は限りなく0%に近いでそ

ただ一番注目すべきなのは赤字決算ではなく巨額の配当金の存在です
今期の決算は2.5億円の最終赤字なのに7.5億円もの剰余金の配当が記載されてます(((( ;゚д゚)))
1〜2年前に親会社を引受け先に10億円の第三者割当増資を行っておきながら
いきなり赤字会社が7.5億円もの配当が存在してるのは明らかに異常でそ
これは明らかに事業継続を諦めて親会社が資本回収モードに入ったってことでそ(´Д⊂)
当期純損失の2.5億円と合わせて約10億円(25%)もの株主資本が消滅したってことです
今期はレバレッジ規制開始で業績がさらに落ち込んでる可能性大ですから
もし同じくらいの配当を今期も実施すれば自己資本規制比率がさらに低下して
営業を継続することもできなくなるって可能性を意味してるからです

期をまたいだりしてっるので少しわかりにくい決算内容ですが
今年の3月に15億円の配当が実施され、去年の6月にも6億円の配当実施の記載があります。
赤字の会社が2年間で21億円の配当ってのはおかしいどころじゃないですにょ(σ´∀`)σ
スポンサーが金を引き出して逃げる準備をしてるとしか思えません

一般的に企業投資の回収には3種類あります
―仍饑茲隆覿箸鮠緇譴気擦道埔譴燃式を売却
第三者に保有株を転売
G枦金、あるいは会社をばらしてその資産から投資額を回収

株式上場というのは時間も費用もかかるので意外と一般的ではなく
通常の投下資本回収方法といえば△主流です
ただし今回のケースは明らかにですねΣ(´д`;)
残されたFX事業を安い値段で買ってくれる投資先を最後まで探すのか
あるいはもう売却は諦めて事業を閉鎖して資本回収に専念するのか
そのあたりはこれから1年以内に結論が出るのではないかと思いますにょ(σ´∀`)σ
(次回配当やったら会社資本がものすごく減るのであまり時間は残ってません)

廃業する前に買い取ってくれる会社が現れるかどうかでかなり運命が変わりそうです
少なくとも大株主の親会社が巨額配当を受け取ってお金を引き出し始めた以上
これから事業を建て直して継続・・・という選択肢は考えにくいでそ
というかまずありえないと思いますにょ(σ´∀`)σ


ss2286234570 at 05:48|PermalinkComments(0)このエントリーをはてなブックマークに追加