yogurting ヨーグルティング

欧州

2012年07月02日

ロンドンに鯨が出現する

JPモルガン:株価6%超下落−損失90億ドルに膨張もと米紙
6月28日米銀JPモルガン・チェースの株価がニューヨーク市場で一時6%以上値下がりした。クレジットデリバティブ(金融派生商品)取引による損失が最大90億ドル(約7140億円)に膨らむ可能性があるとの米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)の報道が響いた。

JPモルガンに捜査の手 溺れた「ロンドンの鯨」
米連邦捜査局(FBI)は5月15日、金融派生商品(デリバティブ)の取引で巨額損失を出した米金融大手JPモルガン・チェースに対する捜査を開始した。損失は20億ドル(1600億円)に達し、今後も膨らむ見通しだ。取引で重要な役割を担った「ロンドンの鯨」の異名を取る敏腕トレーダーが注目を浴びている。約20億ドルの損失を招いたJPモルガンの取引を指揮したのは、ロンドン駐在トレーダー、ブルーノ・イクシル氏。派手な取引で毎年数億ドルを稼ぎ出す。市場を大波で揺らすような売買からついた異名が「ロンドンの鯨」だ。損失発覚も、荒っぽい手口に眉をひそめる業界関係者がメディアに告発したのがきっかけだった。

JPモルガンがポジション解消か−損失元凶の指数取引が急増
6月20日(ブルームバーグ):米銀JPモルガン・チェースの損失の原因となったクレジットデリバティブ(金融派生商品)指数の取引が急増し、19日に過去最高となった。クレディ・スイス・グループが引用したデータで明らかになった。JPモルガンがポジションを解消している兆候とみられている。2017年12月が期限のマークイットCDX北米投資適格指数シリーズ9の取引高はここ2日に急増し19日には310億ドル(約2兆4600億円)に達した。

JPモルガンが飼っていた“ロンドンの鯨”が大暴れしてるようですにょ(σ´∀`)σ
実はこれまで、ロンドンの鯨ってJPモルガンが抱えてるポジションのことだと思ってました。
ロンドン(シティ)の市場に対して大きすぎることを評して『鯨』といってるのかと思ってたら、
どうやら本当に“ロンドンの鯨”という異名のトレーダーがいるみたいですね

ここにある金融派生取引ってのはおそらく相対取引でそうΣ(・ω・ノ)ノ
相対取引って、結局は取引相手がいてはじめて成立するという取引のことです。
もし受け手方が相手の足元を見てわざと注文を受け付けなかったらどうなるか
おそらくそんなところにヒントがあると思います。
どうせ大きなポジションを抱えすぎて逃げれなくなったんでしょう(´・ω・`)


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2012年06月10日

スペインの銀行救済案に進展あり

スペインの銀行、約4兆円の資本増強必要=IMF
IMFによれば、実施した「ストレステスト」では、再編コストや不良債権の増加をカバーするためにバッファーとして必要な資本分は含まれていない。IMFは具体的な金額を示していないが、IMF当局者はスペインが混乱に対応できると市場が確信するにはバッファーとして通常1.5─2倍の資本が必要としており、スペインの銀行システム安定化に必要な金額は最大800億ユーロ程度になるとみられる。格付け会社のフィッチは、必要額を600─1000億ユーロと見積もっている。

スペインに最大10兆円支援 ユーロ圏財務相が声明
欧州連合(EU)のユーロ圏の財務相は9日、緊急の電話会議を開き、金融不安に揺れるスペインへの支援策を協議した。会議後に「スペイン政府の銀行部門の改革を支援する」との声明を発表。最大1000億ユーロ(約10兆円)規模の支援を用意すると表明した。スペイン政府は近くユーロ圏に支援要請をする考えを明らかにした

ユーロ圏財務相、スペインへの最大1000億ユーロの支援で合意
ユーロ圏財務相は9日、スペインの銀行の資金増強に向けて、同国に最大1000億ユーロ(1250億ドル)の支援を行うことで合意した。ユーロ圏財務相は2時間半に及ぶ電話会議後に声明を発表し、「予想される必要額に加え、あらゆる資金需要に応えることのできる額として、総額1000億ユーロを見込んだ」と表明した。

これはかなりの好材料ですにょ(σ´∀`)σ
スペインはドイツやフランス経由の資金が流入して不動産バブルが発生したお国です
構造として80年代後半の日本の不動産バブルと非常によく似ています。
好景気下で行き場を失った過剰資金が不動産に流れ込んだという意味ではまったく同じでそ。
その結果、融資先の銀行が大量の不良債権を抱えて経営危機に陥ってます
これを救済するために銀行に資本注入しようということです。
このあたりも日本の不動産バブル崩壊後の対応とそっくりですにょ(σ´∀`)σ

90年代末期の日本では、住専問題というものがありました。
当時、国が公的資金を使って金融機関を救済するというスキームは新しい試みで、
かなりの物議をかもし出し、マスコミなどでも大きく取り上げられて問題視されました
ところが今では、国際的にもごく当たり前のスキームとして登場しています。
当時の住専処理問題に本当に真剣になって取り組んでいたのはたしか宮沢総理です。
(現実的には世論の反発が強すぎ、かつ、先進的過ぎて実施には至りませんでした)
しかし、問題の所在を的確に掴んで、解決法を提示したのは宮沢総理その人です
その処理案をあげつらって非難罵声を浴びせていたのが筑紫哲也久米宏です。
その他多くのマスコミも横並びで罵声を浴びせかけていたのをはっきり覚えています。
しかし結果から言えば、宮沢総理の主張が100%正しかったと歴史的にも証明されています。
批判を浴びせたクズどもはいまごろ少しでも反省しているんでしょうか
久米とか筑紫みたいなクズが死んだら罵声を浴びせるのが妥当ですにょ(σ´∀`)σ

住専問題の解決を引き継いで法案制定に動いたのが橋本内閣です。
そして当時の政界では、国会ピケを強行して住専問題の解決を阻んだ政党があります。
今では民主党に鞍替えした小沢一派の支配する新進党です(゚д゚)、ペッ
過去を振り返ると判りますが、小沢一派は極めて金融政策について無能です。
無能以前に、まずまともな知識すら持ち合わせていません(゚д゚)、ペッ
彼らは常に「自分たちの票につながるかどうか」でしか物事を判断しません。
(民主党における数々の空手形のマニフェストをみればアホでも気がつくでしょう)
小沢一派にとって、政権権力が目的であって、政治は目的ではないってことです
(゚д゚)、ペッ
議員の頭数をそろえて権力を手にするための手法としては正しいかもしれませんが、
(あくまで政治屋としては正しい行動原理ともいえるでしょう)
しかし、国家100年の計を計るにはあまりにも無能な輩と言わざるを得ません

ぼくちんは小沢みたいな政治屋が大嫌いです。
確かに選挙はうまくて権力を手にするのが大好きな一派かもしれませんが、
政治家としては極めて無能、そしてなんの国家戦略も持っていません。
こんなクズに投票する国民も死んだ方がいいと思います(゚д゚)、ペッ
民主党を支持してるアホどもは新進党と小沢について少しくらい勉強すべきです(`・ω・´)

もっと詳しく知りたい人は「国会ピケ 新進党」「国会ピケ 住専」で検索してみてください
http://homepage2.nifty.com/tatsumi1123/back/H8-nagata/nagata43.html
http://homepage2.nifty.com/tatsumi1123/back/H8-nagata/nagata41.html

もう知らない人がいるかもしれませんが、
小沢ってのは自民党の幹事長時代に湾岸戦争で米と共同歩調を主張してた一派です。
ところが野党に転じるや、選挙対策と与党自民党の足を引っ張るために
米軍への給油を反対する政党と手を組んで政権奪取に動きました(つд⊂)ゴシゴシ
はたして彼らに本当の政治生命を賭けた政策なんてものがあるでしょうか
選挙の票ほしさにコロコロ主張を変えてる変節漢としかぼくちんの目には映りません(゚Д゚)ゴルァ!!


ss2286234570 at 13:36|PermalinkComments(4)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加

2012年05月07日

サルコジ大統領の落選危機でユーロ暴落か?

仏大統領選始まる 社会党大統領、17年ぶり誕生か
フランス大統領選の決選投票が6日、行われた。直前の世論調査では、政権交代を目指す社会党のオランド前第1書記が、再選を目指す与党国民運動連合(UMP)のサルコジ大統領を支持率で上回り、優位を保っている。オランド氏勝利の場合はミッテラン元大統領が1995年に退任して以来、17年ぶりに社会党の大統領が誕生する。
オランド氏は、欧州債務危機対策として欧州連合(EU)が合意した「新財政協定」の再交渉や、アフガニスタン駐留フランス軍の撤退前倒しなどを公約に掲げており、当選すれば影響は欧州から世界へ広がる見通し。

世間はガチャ規制うんぬんと騒いでますが、本当はこっちの方が重要でしょう
サルコジ大統領はなんだかんだで欧州内で歩調を合わせて金融危機回避に協力的でした(。・ω・)ノ゙
国内ではなにかと批判を浴びてるドイツのメルケル首相も同様です。
もしここで協調姿勢が崩れるとさまざまな場面で不透明感が強くなるでしょう
株も為替も一番警戒されるのは明確なリスクではなく、もやもやした「不透明感」です。
もし新大統領が選出された場合、欧州の金融危機に対してどのような姿勢で挑むのか?
既存の枠組みの改定や仕切り直しになるのか?

ユーロ円
http://kabutan.jp/stock/chart?code=0951
チャートは支持線をギリギリ守ってるだけのかなり厳しい展開ですΣ(´д`;)
106円を割れて下に抜けると防衛ラインがないので急落が発生しやすいでしょう。
あっという間に102−103円、場合によっては100円があっても不思議ではありません。


ss2286234570 at 00:36|PermalinkComments(4)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加

2011年09月13日

第二次ギリシャショックはあるのか

ギリシャ、10月に資金が底をつく見込み=財務次官
ギリシャのサキニディス財務次官は12日、同国は10月に資金が底をつくとの見通しを示した。これにより、欧州連合や国際通貨基金(IMF)による支援の必要性があらためて確認された。財務次官のコメントは、ギリシャはあと数週間分の資金しか保有していないとする匿名の政府当局者の発言を裏付ける形となった。
財務次官は国内テレビ局とのインタビューで、政府はいつまで賃金や年金を支払うことができるかとの質問に対し「10月中は間違いなくやりくりできる」と回答。

ドイツ政府、ギリシャ債務不履行に備え銀行支援計画を準備−関係者
ドイツのメルケル政権は、ギリシャが金融支援を受ける条件を満たせずデフォルト(債務不履行)に陥った場合に備え、ドイツの銀行を支援する計画を準備中だ。連立政権の当局者3人が明らかにした。
協議は非公式に行われているとして匿名で語った同当局者によるとこの緊急対策には、ギリシャ向け次回融資が見送られた場合に保有ギリシャ債で50%の損失が想定される銀行や保険会社を支援する措置が含まれている。関係者の1人によれば、2008年に導入されたドイツ政府の銀行救済ファンドを引き継ぐ基金を活用し、銀行の資本増強を助ける可能性がある。

ユーロ100円割れに現実味、介入期待薄で輸出が投げ売り
ユーロが10年ぶりに100円を割る可能性が現実味を帯びてきた。ギリシャのデフォルト(債務不履行)が市場で意識されはじめた上、スイス中銀の通貨高抑制策でユーロからの逃避資金が円に向かいやすく、相場の流れは下方向。政府・日銀による円売り/ユーロ買い介入が期待できず、輸出企業の投げ売りが想定され、ユーロ/円の外堀は徐々に埋められつつある。
「もはやデフォルトするかどうかよりも、いつデフォルトするかという話になってきた」と、みずほコーポレート銀行のマーケット・エコノミスト、唐鎌大輔氏は言う。


どうやらギリシャの破綻にかなり現実味が増してきてるようですにょ(σ´∀`)σ
ギリシャそのものはそれほど大きな国ではないので影響が限定的な部分もありますが、
信用不安が南欧諸国(イタリア、ポルトガル、スペインなど)に波及する可能性こそが
今のヨーロッパで最も懸念されている部分ではないでしょうか
欧州の大手銀行は多かれ少なかれギリシャや南欧諸国の国債を大量に保有してるので、
破綻懸念が高まるとこの銀行への金融支援策こそが最大の注目点となるでしょう(`・ω・´)
どうやらドイツはギリシャ破綻を前提とした銀行支援策を策定中のようです


米ドル円
http://money.www.infoseek.co.jp/MnForex/fxchart/?fx=F1001
スイス中央銀行の強力なスイスフラン高抑制策が明らかになったことで円高は一服しています
日銀はなぜか静観していますが、今こそ介入すれば一発で円安進行するんですけどね
日銀の官僚や金融担当者はわけのわからないタイミングで介入するのでセンスがないですね
買戻しが入りやすいタイミングなので、円売り介入があれば必然的に戻すはずなのに。。。

ユーロ円
http://money.www.infoseek.co.jp/MnForex/fxchart/?fx=F1002
一度は120円を回復するまでに大きく反発していたのですが
ギリシャの金融不安再燃で前回の安値を割りこんで最安値を更新しているようですにょ(σ´∀`)σ
100円割れの時期が近づいてきてるのかもしれません

豪ドル円
http://money.www.infoseek.co.jp/MnForex/fxchart/?fx=F1004
8月の頭に一度76円台に突入してから意外にもかなり戻す展開でしたが、
9月に入ってから再び円高傾向を強めているようですにょ(σ´∀`)σ
トレンドがいったん悪化に向ってる感があるので、安易に買い下がりするのは考えものです
76-75円あたりで指値を入れるかどうか検討しながら監視しています。


ss2286234570 at 07:26|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加

2011年01月30日

エジプト騒乱でニューヨークも大荒れ

市場、波乱含みに エジプト証取は30日の取引中止
ロイター通信によると、エジプトの金融当局者は29日、同国で週明けとなる30日の証券取引を中止することを明らかにした。反政府デモによる混乱が広がったためとみられる。エジプト情勢の緊迫化を受けて28日のニューヨーク市場で株価が急落するなど市場に動揺が広がっており、東京市場を含め週明けの世界のマーケットは波乱含みの展開となりそうだ。

エジプト:デモ拡大、死者74人に 内閣は総辞職
エジプトのナジフ内閣は29日、国内各地の反政府騒乱を受けたムバラク大統領の指示で総辞職した。しかし、全土で発生した大規模デモから一夜明けた同日も、首都カイロや北部アレクサンドリア、スエズなどでは大統領自身の退陣を求めるデモが再び発生。大統領は29日未明の緊急演説で改革方針を示したものの、騒乱が収まる気配は見えない。ロイター通信の独自集計では、死者数は74人に上った。AP通信によると、負傷者も2000人以上。民主勢力結集を目指すエルバラダイ前国際原子力機関(IAEA)事務局長は辞職を拒否した大統領に「失望した」と発言し、デモ参加を続ける意向を示した。


チュニジアで起きた政変が北アフリカ中東への波及を強めているようです(((( ;゚д゚)))
本当の独裁政権だったチュニジアの政変とエジプトの政変は背景が少し違うみたいです
エジプトで起きた政変の背景には単純に独裁政権への不満が高まったというよりも
世界的なガソリンや小麦やパンの価格の上昇で国民生活が苦しくなったことが
チェニジアで起きた政変の影響もあいまって政権への不満を高めたと書かれているようです
リーマンショックの金融危機が回復してきて市場への資金供給がジャブジャブになり
投機資金が原油先物穀物市場に流れ込んで値上がりが続いたことが背景にあるようです
オーストラリアの水害やロシアの旱魃で世界的な小麦の供給は例年より数%落ちてますが
市場価格はその何倍もの大きな価格変動を引き起こして市場が荒れています

自然災害で資源と穀物の価格が高騰して政変が起きるってのもなんだか考えてしまいますねφ(.. )
きっかけは何であれ、起こるべくして起きた政変というべきなんでしょうか
ロシア革命も最初はパンを求めて宮殿に集まった人を兵士がけん制して発砲したことがきっかけで
大量の死者が出て一気に改革機運が燃え上がったという歴史があります(´・ω・`)
たかがパンというなかれ、パンがないと革命や政変が起きるのは世の常なのかもしれませんね

今回のニュースも日本人からすれば「かなりどうでもいい話」にしか感じないのですが
地中海の対岸にある欧州からすればかなり緊張の走る大ニュースなんでそう(((( ;゚д゚)))
地中海を隔ててすぐ隣にある国々で政権転覆が連鎖的に起きれば確かにショックです
なんせ欧州は北アフリカからの移民や出稼ぎ労働者を大量に受け入れてるので
ここで起きる騒乱政権変動は自国の安全保障治安にも直結してるからです
ともすれば欧州における反動的、あるいは反政府的デモに直結する可能性もあるからです。

日本の立場で言えば、韓国とか北朝鮮とかロシア沿岸部で政変が起きるようなもんですから。
そんな近辺で暴動や大規模デモや無政府状態が起きたらそりゃーショッキングなはずです

ss2286234570 at 10:23|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加