2025年02月08日
ネット銀行 2025年3月期1Q(2024年4月〜2024年6月) 第1四半期績比較
ネット銀、口座4000万超に倍増 5年で 楽天など6行、3メガの半分弱に迫る 前期末
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO83061690X20C24A8EE9000/
2024年8月28日 2:00 日本経済新聞
インターネット銀行の顧客数が右肩上がりに伸びている。主要ネット銀6行の2024年3月期末時点の口座数を集計すると前の期比13%増の4007万口座となり、この5年間で2倍になった。3メガバンクの口座数の半分弱の規模にまで成長した。グループ内外のポイント経済圏やスマートフォン決済との連携、外部企業へのシステム提供を強みに拡大しており、メガバンクだけでなく地域金融機関にとっても脅威になってきた。
預金量1兆円以上の主要ネット銀6行(楽天、PayPay、住信SBIネット、auじぶん、ソニー、大和ネクストの各銀行。GMOあおぞらネット銀行は非開示)が8月までに開示したディスクロージャー誌などの開示資料でまとめた。増加率は15年3月期以降の10年でみて2年ぶりの高水準となり、新型コロナウイルス禍以降の伸び率上昇の動きを維持した。
6行合算の預金量も前の期比約19%増の34兆円となった。三井住友信託銀行(37兆円)やりそな銀行(35兆円)に迫るが、個別で見ると中堅〜大手地銀並の水準にとどまる。ネット銀は給与受取口座にせず少額の預金にとどめる「サブ口座」として持つ例も多いとされる。
転機はコロナ禍によるポイント経済圏の広がりだ。19年にキャッシュレス決済すると買い物額の2〜5%をポイント還元する制度が始まり、スマホ決済の普及に弾みがついた。ネット銀のサービスはスマホ決済やポイント集めとの親和性が高く、新規客の流入が加速した。コロナ禍で銀行手続きをオンラインで済ませる人が増えたのも追い風になった。
楽天銀行は電子商取引(EC)やスマホ決済での利便性をアピールする。楽天グループ内のサービス連携を条件にしたATMの手数料の無料回数の多さや普通預金金利の高さで顧客を集める。口座数は1523万と1年間で11%増えた。
みずほ銀行の個人口座数は2200万ほどで横ばい圏で推移する。楽天銀が足元のペースで口座数を伸ばしていけば、3年ほどでみずほ銀を抜く計算になる。
ネット銀の口座の増勢を一段と強めているのは銀行システムを外部の事業者に提供する「BaaS(バンキング・アズ・ア・サービス)」だ。口座数で3位の住信SBIネット銀行のここ数年の伸び率はネット銀で最も大きい。ヤマダデンキや高島屋、日本航空(JAL)、プロ野球の北海道日本ハムファイターズといったブランドを冠する銀行サービスを提供する。地域金融機関はすでに相続による資金移動や競争により預金残高が低下するところも出始めている。上場している地銀・第二地銀の73行・グループの直近3カ月の預金残高を調べると、1割強で預金残高が減少した。信用金庫も24年3月期決算で254のうち4割弱の信金が減っている。ネット銀行の台頭が預金シフトを加速させている面もある。ふくおかフィナンシャルグループ(FG)や東京きらぼしFGが自らネット銀行を設立したのは、その危機感の表れだ。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO83061690X20C24A8EE9000/
2024年8月28日 2:00 日本経済新聞
インターネット銀行の顧客数が右肩上がりに伸びている。主要ネット銀6行の2024年3月期末時点の口座数を集計すると前の期比13%増の4007万口座となり、この5年間で2倍になった。3メガバンクの口座数の半分弱の規模にまで成長した。グループ内外のポイント経済圏やスマートフォン決済との連携、外部企業へのシステム提供を強みに拡大しており、メガバンクだけでなく地域金融機関にとっても脅威になってきた。
預金量1兆円以上の主要ネット銀6行(楽天、PayPay、住信SBIネット、auじぶん、ソニー、大和ネクストの各銀行。GMOあおぞらネット銀行は非開示)が8月までに開示したディスクロージャー誌などの開示資料でまとめた。増加率は15年3月期以降の10年でみて2年ぶりの高水準となり、新型コロナウイルス禍以降の伸び率上昇の動きを維持した。
6行合算の預金量も前の期比約19%増の34兆円となった。三井住友信託銀行(37兆円)やりそな銀行(35兆円)に迫るが、個別で見ると中堅〜大手地銀並の水準にとどまる。ネット銀は給与受取口座にせず少額の預金にとどめる「サブ口座」として持つ例も多いとされる。
転機はコロナ禍によるポイント経済圏の広がりだ。19年にキャッシュレス決済すると買い物額の2〜5%をポイント還元する制度が始まり、スマホ決済の普及に弾みがついた。ネット銀のサービスはスマホ決済やポイント集めとの親和性が高く、新規客の流入が加速した。コロナ禍で銀行手続きをオンラインで済ませる人が増えたのも追い風になった。
楽天銀行は電子商取引(EC)やスマホ決済での利便性をアピールする。楽天グループ内のサービス連携を条件にしたATMの手数料の無料回数の多さや普通預金金利の高さで顧客を集める。口座数は1523万と1年間で11%増えた。
みずほ銀行の個人口座数は2200万ほどで横ばい圏で推移する。楽天銀が足元のペースで口座数を伸ばしていけば、3年ほどでみずほ銀を抜く計算になる。
ネット銀の口座の増勢を一段と強めているのは銀行システムを外部の事業者に提供する「BaaS(バンキング・アズ・ア・サービス)」だ。口座数で3位の住信SBIネット銀行のここ数年の伸び率はネット銀で最も大きい。ヤマダデンキや高島屋、日本航空(JAL)、プロ野球の北海道日本ハムファイターズといったブランドを冠する銀行サービスを提供する。地域金融機関はすでに相続による資金移動や競争により預金残高が低下するところも出始めている。上場している地銀・第二地銀の73行・グループの直近3カ月の預金残高を調べると、1割強で預金残高が減少した。信用金庫も24年3月期決算で254のうち4割弱の信金が減っている。ネット銀行の台頭が預金シフトを加速させている面もある。ふくおかフィナンシャルグループ(FG)や東京きらぼしFGが自らネット銀行を設立したのは、その危機感の表れだ。
楽天銀行 2025年3月期 第1四半期決算(2024/04/01〜2024/06/30)
https://www.rakuten-bank.co.jp/company/disclosure/pdf/situation-240807.pdf
経常収益 408億1,500万円(+25.0%)

経常利益 152億6,100万円(+34.2%)

最終利益 109億2,100万円(+35.0%)

預かり残高 10兆9,439億円(+3.8%)

累計口座数 1,587万0,000口座(+4.2%) 

預かり増加金額 +4,037億円

口座増加数 +640,000口座

一口座あたりの預かり残高 68万9,601円
従業員数 不明
住信SBIネット銀行 2025年3月期 第1四半期決算(2024/04/01〜2024/06/30)
https://ssl4.eir-parts.net/doc/7163/tdnet/2478753/00.pdf経常収益 327億9,500万円(+26.3%)

経常利益 90億6,400万円(+13.3%)

最終利益 61億8,400万円(− 6.0%)

預かり残高 9兆5,694億円(+1.0%)

累計口座数 752万4,000口座(+3.6%)

預かり増加金額 +1,036億円

口座増加数 +26万4,000口座

一口座あたりの預かり残高 127万1,860円
従業員数 不明
https://www.bank-daiwa.co.jp/about/disclosure/financial/pdf/financial_fy2024_q1.pdf
ソニー銀行 2025年3月期 第1四半期決算(2024/04/01〜2024/06/30)
https://sonybank.net/pdf/SB_FY2024_1Q.pdf経常収益 285億4,500万円(+30.5%)

経常利益 61億1,900万円(+ 7.5%)

最終利益 41億6,900万円(+ 5.5%)

預かり残高 4兆1,839億円(−3.4%)

累計口座数 不明
預かり増加金額 −1,473億円
口座増加数 不明
一口座あたりの預かり残高 不明
従業員数 不明じぶん銀行 2025年3月期 第1四半期決算(2024/04/01〜2024/06/30)
https://www.jibunbank.co.jp/corporate/financial_information/pdf/statement_20240802.pdf
経常収益 238億8,800万円(+33.6%)

経常利益 59億0,700万円(+93.6%)

最終利益 40億9,800万円(+93.6%)

預かり残高 4兆6,028億円(+18.5%)

累計口座数 619万1,000口座(+3.7%)

預かり増加金額 +7,200億円
口座増加数 +22万4,000口座

一口座あたりの預かり残高 74万3,477円
従業員数 不明
大和ネクスト銀行 2025年3月期 第1四半期決算(2024/04/01〜2024/06/30)
経常収益 259億1,800万円(+22.9%)

経常利益 28億3,200万円(−26.1%)

最終利益 20億3,500万円(−24.8%)

預かり残高 4兆4,160億円(−2.4%)

累計口座数 180万9,000口座(+1.2%)

預かり増加金額 −1,126億円

口座増加数 +2万3,000口座

一口座あたりの預かり残高 244万1,127円
従業員数 95名(−1人)
PayPay銀行 2025年3月期 第1四半期決算(2024/04/01〜2024/06/30)
https://www.paypay-bank.co.jp/company/financial/2025-quarter1.pdf
経常収益 172億9,700万円(+23.4%)

経常利益 31億8,800万円(+90.2%)

最終利益 22億0,200万円(+92.5%)

預かり残高 1兆8,407 7,800億円(+3.4%)

累計口座数 815万0,000口座(+3.2%)

預かり増加金額 +607億円

口座増加数 +26万0,000口座

一口座あたりの預かり残高 22万5,863円
従業員数 682名(+11人)
※業績は前年同期比、つまり1年前との比較です。
※口座数や預かりの増減は2024月3末の3ヶ月前との比較です。
※従業員数の増減は2024年3月末の3ヶ月前比較です。
※社名が変わったのでジャパンネット銀行はPayPayに変更しました。ネット銀行の第1四半期決算が出そろったので各行の業績比較をまとめました

本当は昨年2024年夏くらいに更新すべきでしたがぶっちゃけ非常に手間がかかるので後回しにしていましたが、さすがにいい加減更新しないとということで書き上げました

今回は楽天銀行の決算が飛び抜けて大きく伸びている内容となりました

まあ伸び率だけでいえばじぶん銀行やPayPay銀行の方が確かに伸びてはいるんですけど

後者の2行はそもそも比較となった前年の業績がそもそも低い値だったってのもあるんで。
じぶん銀行は少し前までいまいち伸び悩んでいるという状況が続いてましたが(´・ω・`)
去年くらいから伸び率が業績の安定して高い状況が続くようになっているようです

(この調子で業績の伸び率が数年続けばソニー銀行を追い抜く可能性が大です)
あと最近は桁違いな比率で預金額が増えてるのでその点は絶好調といえるでそ
じぶん銀行は最近かなりのハイペースで預かり残高というか預金額が急増しています

じぶん銀行を完全子会社化したKDDIはお得ですが、このところ業績が低迷してるカブコムを完全子会社化した三菱UFJ証券側はかなりそんなトレードのように感じます

住信SBIネット銀行は経常収益や軽量利益は伸びてるけど最終利益は落ち込んでます

住信SBIネット銀行は大体いつもロースタートで後半で業績を伸ばしてる傾向があります。
大和ネクスト銀行はおもに債券などのトレードで稼いでるので、利上げなどの市場の波乱は急変動などで損失などが出て業績が伸び悩んだのかもしれません(´・ω・`)
PayPay銀行は年毎にやたら業績がよく伸びたり
落ち込んだり
を繰り返す傾向があり、


長い目で期間で見ていくと結局あまり業績が伸びてないな・・・という点がありますφ(.. )
今期の決算は絶好調のようですが来期以降も好調を続けれるかが重要になるでそう

あとPayPay銀行は売上高(=経常収益)の規模が小さい割にやたら従業員数が多いです。
楽天銀行や住信SBIネット銀行に比べても規模の割に人員と人件費が多いようです。
商品や収益源を増やすことも重要ですが、コストの圧縮や人員の抑制が必要でしょう

住信SBIネット銀行(7163)4,465円 −555円 (−11.06%)

https://kabutan.jp/stock/chart?code=7163
https://finance.yahoo.co.jp/quote/7163.T/chart
時価総額:6,733億円
住信SBIネット銀行の株価はここまでずっとTOB期待で続伸して高値を更新してたので
(NTTドコモによるTOBが本当に消滅したのか、実際のところは不明のままですが)
TOB期待が剥離したことで来週以降かなりの調整期間に突入していきそうですね

週の前半あたりに3,600〜3,800円あたりの価格帯に突入する可能性もありえそうだおね

楽天銀行(5838) 4,878円 −95円 (−1.91%)

時価総額:8,511億円
楽天銀行は今週2/12(水)に決算発表があるのでここで方向性が大きく左右されそうです。
ただ週の前半は住信SBIネット銀行の株価急落の影響を受けやすくなるでしょ(´・ω・`)
2024年11月16日
岡三証券が銀行サービス参入、GMOあおぞらネット銀行の黒字化も近いか?
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2024年11月12日
楽天銀、今期純利益計画を462億円に増額−金利収益拡大など寄与
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2024年10月11日
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2024年06月23日
ネット銀行 2024年3月期4Q(2023年4月〜2024年3月) 通期業績比較
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2024年02月23日
ネット銀行 2024年3月期3Q(2023年4月〜2023年12月) 第3四半期業績比較
https://ss2286234570.livedoor.blog/archives/2024-02-23.html
ネット銀行 2024年3月期3Q(2023年4月〜2023年12月) 第3四半期業績比較
https://ss2286234570.livedoor.blog/archives/2024-02-23.html
2023年12月10日
ネット銀行 2024年3月期2Q(2023年4月〜2023年9月) 第2四半期業績比較
2023年10月13日
ネット銀行 2024年3月期1Q(2023年4月〜2023年6月) 第1四半期業績比較