2023年12月21日
トヨタ「品証部門の人員1/3にカットな!」➡ダイハツ、全車種の出荷を一時停止へ
ダイハツ不正、国交省が本社立ち入り 行政処分を検討へ
2023年12月21日 9:00 日本経済新聞
ダイハツ工業の品質不正問題で、国土交通省は21日午前、大阪府池田市にある同社の本社へ立ち入り検査に入った。第三者委員会が指摘した問題点を確認したうえ、試験不正がまん延した経緯の解明を進める。悪質性が高いと判断すれば生産認証の取り消しを含む行政処分を検討する。
21日午前9時ごろ、国交省の職員がダイハツ本社に入った。
ダイハツが20日に公表した第三者委員会の報告書によると、不正行為は1989年以来30年以上にわたって行われていた。新たに判明した不正は安全性や排ガス性能に関する25の試験項目に及び、国内で生産・開発中の全28車種で見つかった。件数は174件に上った。
試験不正が社内でまん延していた疑いが浮上し、国交省は詳細な経緯を調べる必要があると判断。道路運送車両法に基づく立ち入りを決めた。同法は自動車の生産に必要な認証を取得するメーカーなどに対し国が立ち入り検査できると定めている。
同省は検査で試験不正が認定され、悪質性が高い場合は行政処分を検討する。車両の生産に必要な認証である「型式」の取り消しにつながる可能性もある。
型式指定はメーカーが国内で自動車などの量産・販売を行う場合に同省へ申請し、安全基準に適合しているかどうかの審査を経て受ける認証だ。指定を受けて初めて国内での生産・販売が認められる。
ダイハツ、全車種の出荷を一時停止 品質不正問題が拡大
ダイハツ、全車種の出荷を一時停止 品質不正問題が拡大
2023年12月20日 12:06 日本経済新聞
ダイハツ工業は20日、新車の安全性を確認する試験で不正をしていた問題で、国内外で生産する全車種の出荷を一時停止すると発表した。これまで6車種で不正があったとしていたが、第三者委員会の調査で対象が大幅に拡大したことを受けた措置。再発防止の体制を整えるまで生産と出荷を停止する異例の事態になる。
一連の不正は内部通報で判明した。国交省は5月、ダイハツ本社に立ち入り検査を実施した。ダイハツが最初に不正を発表してから調査結果をまとめるまで8カ月近くの時間を要した。新たに25の試験項目で174個の不正行為があったことが判明した。生産を終了したものも含めて、64車種と3つのエンジンで不正が判明した。
ダイハツ、部品420社に補償へ 生産停止の減収分で
2023年12月21日 18:00 日本経済新聞
ダイハツ工業が完成車の試験不正に伴う出荷停止を受け、部品会社への補償に向けて個別に交渉を始めることが21日分かった。納入先がなくなる部品会社の収益を補うため、補償する範囲や金額などを話し合う。ダイハツは国内の全工場の生産を26日までに停止する予定で、再開時期の見通しは立っていない。
工場の稼働が止まる間の補償について、直接取引がある部品メーカーなどを対象に、20日にオンライン会議で説明した。ダイハツ向けの専用部品を中心に、すでに生産したものの買い取りや、生産停止に伴う売り上げの減少分を金銭的に補償することなどを想定する。
ダイハツが生産に直結する部品を直接仕入れている企業は423社ある。部品調達を担当するダイハツの担当者が、これらの企業と補償範囲などを話し合う。直接取引のない2次取引先や3次取引先でも、ダイハツへの売り上げ依存度が高い企業については支援を検討する。支援内容については個別交渉で詰めるが、「極力相談に乗りたい」としている。
ダイハツは21日に国土交通省の立ち入り検査を受けており、悪質性が高いと判断されれば生産に必要な認証である「型式」が取り消される可能性もある。不正の再発を防ぐための検査体制の立て直しも求められるため、2024年1月以降の生産再開についてはメドが立っていない。
リードタイム縮小を目的に開発された「ダイハツ ミライース」が成功体験としてさらなるリードタイム縮小かつ”トヨタの遠心力”として海外展開の役割も求められスケジュール日程死守が先行し認証試験が形骸化 pic.twitter.com/kPDXoYweE2
— ぷっちょ (@puchogen) December 20, 2023
たしかにダイハツの不正行為は1989年の30年以上前からずっと続いてきたものですが、「法的認証業務を行う現場における、過度にタイトで硬直的なスケジュールによる「短期開発」の極度のプレッシャーが本件問題の不正行為の原因になっている」
— しょーへい@お前もシノビにならないか? (@Lycoris_1120) December 20, 2023
せやな
「本件問題が生じた最大の原因が過度の短期開発の推進にあることは現場の従業員が強く感じているところである」
言われてんぞ
不正行為が国内生産・開発中の全車種におよぶほど拡大したのは2014年以降のようです
2005年にはトヨタ出身の会長のもとで開発納期の短縮が強く求められるようになり
2016年以降は完全にトヨタの子会社化され、開発納期の絶対化が至上命題となってしまい
その一方で、品質保証の人員はピークの2011年から1/3まで削減したわけです
ダイハツの生えぬき社長もトヨタ出身の社長もすべて、品質保証部門の人員を1/3に削減したことは全員まちがいなく認知していたわけですから、
現場が隠蔽して勝手に不正を行ったという説明は一切成り立たないといえるでしょう。
(「知りませんでした」と言い訳したらむしろその方が大問題になってしまいますが)
むしろ、品質保証部門の人員を1/3に削減したということは経営判断そのものであり、
従業員はみな「品質よりもコスト削減や利益重視の経営を選択した」と理解するわけで、
ぶっちゃけて言えば、経営陣が「品質検査なんてどうでもいいからの開発納期と納期短縮化だけは絶対守れ」と社内にメッセージを送ってたのは間違いないでしょ
第三者委員会の報告でも、品質保証部門の人員を10年前に比べて1/3まで削減して「認証試験を軽視した経営をしてた」とはっきり指摘されているので、
現場が勝手に暴走しただの、報告を怠っただのという言い訳は一切通用しません(゚д゚)、ペッ
ダイハツの現経営陣やトヨタの副社長は「認知してなかった」だの「考えが至らなかった」だのクソみたいな言い訳してますが100%お前らの責任だろってことです
ちなみに国交省では今回のダイハツの不正行為をかなり重く考えているようです
ダイハツ経営陣やトヨタの元で意図的に品証部門の人員削減を行ってきて、意図的に不正行為を黙認というか不正行為が起きることを容認してたわけですから
不正行為は故意で行ったものではないという説明は一切成立しないでしょう(゚д゚)、ペッ
場合によっては、車両生産の認証取消し処分の可能性も十分ありえると思います
現在のダイハツは国交省の立ち入り調査が行われており、これから調査報告がなされ、その後にダイハツ側から検査体制の見直しを報告することが義務付けられています
正直なところ、車両生産の再開のめどなんてまったく立ってないというのが実情で、
それこそ認証取消し処分なんて出たら半年〜1年先まで伸びる可能性すらありえる訳です。
国内での生産再開のめどなんてまったく見通しすら立ってないってのが実情でしょうね
今回の経緯をみて思うのは、ダイハツで起きた不正行為の責任は明らかにトヨタにもあるの、今後はトヨタが資金援助をして責任を果たすべきでしょう
ダイハツも主な取引先には金銭的補償や資金援助を行うと説明してますが、それはあくまで大きな取引先の話でしかないのも事実でそ(´・ω・`)
おそらく下請けの下請みたいな孫請けの中小子会社は切り捨てられるんじゃないでそか
ダイハツの本社は大阪の池田市にあるようなので、いわばダイハツの城下町として
下請けの孫会社やひ孫会社がこの近辺に山のようにあって被害を被るでしょう(((( ;゚д゚)))
年末のこの時期に国内車両生産が完全にストップしてしまい、この先半年〜1年は生産再開のめども立たないとなればまさに修羅場になるのは避けがたいでそ(´・ω・`)
ダイハツの地元の池田市で大量の中小企業の社長が首を吊る事態になると思います
※動画あり
トヨタ痔動車(7203) 2,516円 −21.5円 (−0.85%)
https://kabutan.jp/stock/chart?code=7203
https://finance.yahoo.co.jp/quote/7203.T/chart
今回一番思ったのは、子会社のダイハツにおいてすら過去10年で品質保証部門の人員をコスト削減のために1/3に削減してきた訳なので、
トヨタ自身も車内で同類のことをしてるんじゃないかと疑念を持ちました(´・ω・`)
今まではさすがにトヨタがそんなことする訳はないだろうと思っていましたけど
現在は「トヨタももしかしたら不正行為してるかもしれない」と思うようになりました
ダイハツ不正、開発短縮の圧力 トヨタ「現場に負担」
2023年12月20日 21:02 日本経済新聞
不正は1989年から30年以上にわたり断続的に行われ、第三者委は「2014年以降に不正行為の件数が増加している」とする。05年に就任したトヨタ出身の会長(当時)の下、構造改革を進める中で開発した「ミライース」は従来より大幅に開発納期を短縮。その成功体験から、その後の新車開発で期間短縮が求められるようになった。
トヨタの完全子会社になった16年以降は、アジア市場向けの小型車開発に力を入れた。22年度の世界販売台数は170万台強と、トヨタグループ全体の1割強にあたる。アジア市場の開拓者としての役割を担ったダイハツは短納期での開発が至上命令になり、追い込まれた現場が不正に手を染めていったという。」
過度なコスト削減も不正を加速させた。売り上げに直結しない品質保証などの部署の人員を11年から減らし、衝突試験を担う安全性能担当部署の22年の人員は、10年に比べて3分の1になった。第三者委は「認証試験を軽視していたと言わざるを得ない」と指摘した。20日の記者会見で、ダイハツの奥平総一郎社長は「現場が声を上げられない風土で苦労していたことに心が至らなかった」と述べた。トヨタの中嶋裕樹副社長は「現場の負担を大きくした可能性があると認識できていなかった」と話した。
この記事へのコメント
1. Posted by 急騰民 2023年12月25日 19:27
お疲れ様です。トヨタ自動車の野郎!孫請けみたいなわしらは切り捨てる気か!許しません!
2. Posted by (・v・`*) なつ☆ていおう 2023年12月28日 22:50
トヨタはわりとまじめに救済に動くみたいですね。
ダイハツ、2次、3次下請けにも補償 認証不正問題で トヨタが資金支援方針
https://www.nikkansports.com/general/news/202312280000454.html
ダイハツ、2次、3次下請けにも補償 認証不正問題で トヨタが資金支援方針
https://www.nikkansports.com/general/news/202312280000454.html