2023年07月29日
7/28株式・為替市況 〜日銀リークで高級ヒー〜
日銀、金利操作を柔軟運用 上限0.5%超え容認案
2023/7/28 2:00 日本経済新聞
日銀は28日に開く金融政策決定会合で長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の修正案を議論する。長期金利の操作の上限は0.5%のまま据え置くものの、市場動向に応じて0.5%を一定程度超えることも容認する案が浮上している。国債の大量購入で金利を抑え込む政策運営を柔軟化し、市場のゆがみを和らげる狙いがある。
日銀は2022年12月に市場機能の改善を目的に、長期金利の上限を従来の0.25%程度から0.5%程度に拡大した。現在は上限の0.5%を超える前に国債を大量に買い入れて金利を抑え込んでいる。新たな案は0.5%の上限を維持した上で、市場動向によっては0.5%を超えることを認め、国債購入が過度に膨らまないようにする。
複数の関係者によると日銀は7月上旬、YCCを修正したり撤廃したりした場合、長期金利がどの程度上昇するか、大手行に聞き取り調査した。大手行は日銀がYCCを撤廃すれば長期金利は上限の0.5%を突破する可能性が高いとみており、金利の抑制手段を完全になくせば金利の急騰リスクがある。
日銀内で浮上する運用を柔軟にする案は、長期金利が上限の0.5%を緩やかに突破するケースは容認しつつも、急激な金利上昇は抑える手法だ。投機筋の攻撃といった市場の急変動を抑える狙いもある。
円安に起因する物価高への警戒感も高まっている。外国為替市場では1ドル=140円台の円安が続く。金利操作は低金利環境を続ける利点がある一方、利上げを進める欧米との金利差拡大などを通じて円安につながりやすい。金利操作の対応を弾力化すれば、結果として金利差縮小につながり、円安傾向に歯止めがかかる可能性がある。
日銀修正、長期金利一時9年ぶり高水準 米市場にも波及
2023/7/28 19:31 日本経済新聞
日銀の政策修正を受けて市場は動揺した。長期金利は一時9年ぶり高水準を付けたほか、円相場は乱高下した。植田和男総裁の直近の発言で政策修正への警戒感が後退するなか、市場参加者は不意を突かれた。米国の株式市場にも影響が広がるなど、世界の金融市場が日銀の動向を巡り神経質になっている。
日銀は28日午後、金利操作を部分修正し、0.5%の長期金利の上限のめどは残したまま、一定程度超えることを容認するほか、新たに1%を事実上の上限とする方針を示した。
発表をうけ、国内債券市場で長期金利の指標となる新発10年物国債利回りは一時0.575%と、2014年9月以来の高水準を付けた。
外国為替市場も動いた。日銀が決定内容を公表した直後、大規模緩和の維持に着目したアルゴリズム取引が円売り・ドル買いに動き、一時1ドル=141円台前半に下落した。ただ、政策修正の内容が市場に広がり始めると、円買いが膨らみ138円台に急反騰。発表直後の1分間で3円近くも動く乱高下となった。円高が重荷となり、東京株式市場で日経平均株価が一時、前日比で800円超下げる場面もあった。
7月27日(金)の深夜2時すぎに突如として日銀がYCC修正に踏み切るという速報
日経だけでなくブルームバーグなどでもほぼ同時タイミングでニュースが流れました。
日本時間は深夜で気が付かなかった人も多い時間帯ですが、アメリカでは流動性の厚いコアな時間帯だったので、おそらくこのタイミングを狙って流したんでしょうφ(.. )
もちろん自分もすでに寝てたんで朝に為替見てビックリした派だったんですけど
日経の飛ばし記事だとか言ってる人もいますがその可能性は0.01%もないでしょう。
そもそも日銀の会合なんてせいぜい10〜15人が集まって行ってるんで、そう簡単に会議の重要な内容がまして事前に外部に漏れるなんてことはまず0.01%もないでしょう
もしあるとすれば、それは意図的に日銀内部の人間が意図的にリークしたってこと。
まあなんでわざわざリークしたのかはその後の会見見てたら何となくわかります。
日銀としてはタイミングとしてどうしても今回YCC修正をしたかったようです(´・ω・`)
しかし事前リークなしに抜き打ちでYCC修正いきなりやれば市場がパニックになります。
まして、流動性のあまりない日本時間の金曜9時〜10時にいきなり突然発表したらなら、いきなり為替が円高か円安に4〜5円動いてシャレにならん事態になります
例えばですが、リークなしだと7/28(金)に日銀がYCC修正やると予想してる派が10%で
YCC修正しないだろう派が90%だとしたら死ぬほど相場が荒れます(((( ;゚д゚)))
参加者の予想が大きく片方に偏ったままでは非常に危険で予見可能性が低いからです
(走行中の新幹線の中でいきなり火炎瓶投げたような大パニックが発生します)
それを未然に防ぐには、市場の流動性が厚くて極端な値動きが発生しにくいであろう
深夜のアメリカ時間(アメリカの為替市場がメインになってる時間帯)にYCC修正を匂わす情報を小出しにしてショックを小さく抑え込んでいくのがベストな手法です
事前にリークして情報を流しとけばYCC修正するだろう派としないだろう派の割合は
10%対90%という極端な割合から、40%対60%とか50%対50%に修正することが可能で、
売り派と買い派のバランスがとれていれば異常な値動きやボラは抑制できます(´・ω・`)
7/28(金)の午前中に日経がいきなり2,000〜2,500円下がるとか為替が6円円高になるとか
そんな異常な事態を防ぎたいという強い意図が日銀にあったんだと思いますφ(.. )
三菱UFJグループ(8306) 1,136円 +57円 (+5.2%)
https://kabutan.jp/stock/chart?code=8306
https://finance.yahoo.co.jp/quote/8306.T/chart
三井住友FG(8316) 6,629円 +273円 (+4.2%)
https://kabutan.jp/stock/chart?code=8316
https://finance.yahoo.co.jp/quote/8316.T/chart
日銀がYCC修正を容認したことでメガバンクは軒並み株価が急騰しています(´∀`*)
一方で不動産系は大きな売りが出て前場の寄りからかなり激しく下げていましたが
引けに向かっては日経も下が幅を縮めたことで不動産株も下げ幅を縮めたようです。
三菱地所(8802) 1,721円 −35.5円 (−2.0%)
https://kabutan.jp/stock/chart?code=8802
https://finance.yahoo.co.jp/quote/8802.T/chart
住友不動産(8830) 3,724円 −55円 (−1.4%)
https://kabutan.jp/stock/chart?code=8830
https://finance.yahoo.co.jp/quote/8830.T/chart
楽天銀行(5838) 2,135円 +143円 (+7.1%)
https://kabutan.jp/stock/chart?code=5838
https://finance.yahoo.co.jp/quote/5838.T/chart
時価総額:3,582億円
普段は銀行株のように動いていない楽天銀行も大きな陽線を引いて引けました
しかし前回のYCC報道のあった日と同じように翌日がガタっと売られてお終い(´・ω・`)
銀行株のくせに翌日の株価はなんかいまいちピリッとしない値動きでした
住信SBIネット銀行(7163) 1,671円 +51円 (+3.1%)
https://kabutan.jp/stock/chart?code=7163
https://finance.yahoo.co.jp/quote/7163.T/chart
時価総額・2,426億円
住信SBIネット銀行も株価はこのところずっとヨコヨコでしたが久しぶりに上げました
ただ7/28(金)の引け後の第1Q決算の結果が地味だったからなのか翌日は急落でした
このblogで毎四半期ごとにネット銀行の業績を比較してるから何となく知ってますが
基本的に住信SBIネット銀行は第1Q決算はほとんど毎回地味な結果だと思います(´・ω・`)
どちらかというと後半に向かって業績を伸ばしてくるタイプですよねφ(.. )
セブン銀行(8410) 301.5円 +3.2円 (+1.0%)
https://kabutan.jp/stock/finance?code=8410
https://finance.yahoo.co.jp/quote/8410.T/chart
時価総額:3,642億円
時価総額だけは未だに楽天銀行より大きいとかふざけんなよと言いたくなります
今期の業績予測では楽天銀行はセブン銀行の1.5倍の利益を見込んでいるわけですから
時価総額的にも楽天銀行はセブン銀行の1.5倍の時価総額が妥当なんですけどね(゚Д゚)ゴルァ!!