2023年05月05日
GWの為替大荒れ! 植田発言で4円円安&パウエル発言で行ってこいの4円円高
ドル円は一時133円台に下落 米地銀への懸念再燃でリスク回避の円高も
2023/05/05(金) 00:34 みんかぶ
きょうのNY為替市場でドル円は133円台に下落。米地銀への懸念が再燃しており、本日の市場はリスク回避の雰囲気が広がっている。それに伴って為替市場では円高の動きが出ている格好。米地銀については、ウエスタン・アライアンスが身売りの可能性など選択肢を検討との報道が流れた。協議はまだ初期段階にあるものの、アドバイザーを採用し選択肢を検討しているという。本日は米地銀のパックウェストも同様の発表が行われ、市場では米地銀への不信感が再燃している。ただ、ウエスタン・アライアンスは報道を否定。
ドル円は前日のFOMCを受けて上値の重い展開が見られている。200日線を下放れしているほか、本日の21日線が134円台前半に来ており、その水準を下回る展開。前日のFOMCでFRBは、予想通りに0.25%ポイントの利上げを実施したが、声明からは追加利上げを示唆する文言が削除されていた。6月以降のヒントを探っていた市場には、FRBは今回で利上げを停止したがっていると写ったようだ。
植田新総裁は先日の決定会合で緩和解除に慎重姿勢を滲ませていたが、ペースはともあれ、日銀の次の行動は緩和解除との見方が海外勢中心に根強い。その場合、他国の中銀とは行動が真逆になる。それに加えて米欧では、これまでの急速な利上げの副作用として銀行問題が浮上している。米国では3行の地銀がすでに破綻しているが、さらに増えそうな気配だ。その点、日本の金融機関はその懸念が小さい。別の意味で日本の地銀は問題ありなのかもしれないが、今回の問題とは質が違う。
それらの点から、海外勢中心に円高シナリオを描く向きも少ないようだ。ドル円で125円といった声や120円の可能性まで指摘されている。本日のオプション市場では、年末までに125円にタッチする確率を60%近くで見ているようだ。
NY円、続伸 1ドル=134円65〜75銭 米景気の先行き不安で
2023年5月4日 6:50 日本経済新聞
3日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸し、前日比1円85銭の円高・ドル安の1ドル=134円65〜75銭で取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)が3日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)では市場の想定通り0.25%の利上げが決まった。ただ、パウエルFRB議長は記者会見で根強いインフレに警戒感を示した。利下げ転換が遠のき、米景気が冷え込むとの見方から低リスク通貨とされる円に買いが入った。
パウエルFRB議長は会見で、労働市場の引き締まりなどに触れた上で「インフレ率はそれほど早く下がらないという見解を持っている」と述べ「そうした予想が正しければ利下げは適切ではないだろう」との認識を示した。FRBが金融引き締めをためらう要因とみられていた銀行業界の混乱については「改善してきた」と話した。利下げが米景気を支えるとの見方が後退し、米長期金利は低下。日米金利差が縮小したのも円買い・ドル売りを促した。
GWの為替相場が荒れに荒れまくって投資家を混乱させているようです(((( ;゚д゚)))うやらましいんか?この登り龍がよ… pic.twitter.com/HcxvtmCjFi
— 岐阜暴威 (@gihuboy) May 4, 2023
すでに流動性が低下していた4/28〜5/1にかけて安値133円20銭から高値137円54銭まで2日で4円もの円安にすすんで、5/2〜5/4にかけては安値137円76銭から安値133円49銭まで
まさかの行って来いで3日で4円もの円高に振り戻される結果となりましたΣ(・ω・ノ)ノ
例年のことですが、年末・年始やGWのように国内や海外の為替市場が多く休みになると
流動性が低下した影響で極端な値動きや異常な為替変動が起きるケースが多々あります

そもそも植田日銀総裁は当初から黒田路線を継承すると事前に周知されていたにもかかわらず、黒田路線継承を発言した後から異様なハイペースで円安に動きました

そして、今回のFOMCではパウエルFRB議長が0.25%の利上げと利上げ休止を発言するだろうと当初から予想されていたのに、いきなり驚愕したように円高に動きました

パウエル議長の発言はそもそも過去の発言の延長でありなんの驚きもない内容なのに
なんで今さら利上げ休止に触れただけでここまで極端に円高になったのかは未だ不明です

(いやそれって、前回のFOMC後の会見でさんざん同じ内容しゃべてっただろと・・・)
普段の流動性が高い相場では今回のようなおかしな為替の値動きは起きにくいのですが
流動性が低い相場では、極端な一方方向に為替が走ることは過去にもあります

今回も海外・国内の為替市場に休日が非常に多く、例年のGWより流動性が低かったため
おかしな値動きが起きてしまったんではないかと個人的に予想していますφ(.. )
ちなみに岐阜暴威さんも逆張りポジションを大きく建てていたことが災いして👹
GW前半戦は1000万損切りした後に400万の含み損をかかえる苦しい事態だったようですが
その後のGW後半戦は、一転して円高に振れたことで含み損が100万まで減少した様子

為替だけでなく先物もアメリカの地銀リスクがどうのこうので一時大きく下げましたし

その後は、NASDAQが上がって2023年の年初来高値を更新する動きになったり、
ダウが猛反発して日経225先物もただの行って来いの値動きに終始したようですφ(.. )
米ドル円チャート
https://fx.minkabu.jp/pair/USDJPY
NYダウチャート
https://us.kabutan.jp/indexes/%5EDJI/chart
NASDAQチャート
https://us.kabutan.jp/indexes/%5EIXIC/chart
とは言え、GW明けの5/8(月)の先物の値動きには注意しておく必要があるでしょう

日本の株式相場は円安に振れると先物が上がりやすく


5/2に比べたらわりとガッツリ円高になっているという事実は間違いないわけですから
寄り付きはよくても、輸出関連株が売られて寄り天から下げに向かう可能性は十分あるでそ。