2015年02月10日
マネックス 一度目の買収失敗
統合効果に2つの疑問
しかしこれは2つの点で、疑問が残る。まずは規模が単純合算では済まない可能性があることだ。オリックス証券は、マネックス証券に比べ手数料が低く、短期売買の顧客が中心。合併後2年間は現行の手数料体系を続けるが、将来の手数料の引き上げを嫌う顧客が、他社へ流出することは明らか。合併発表後、オリックス証券は新規口座の開設を停止しており、来年5月を予定する合併時までに規模が大きく縮小する可能性もある。
もう1つはコスト削減効果だ。2009年3月末時点の従業員数は、マネックス証券が178人でオリックス証券が151人。2社を単純合算すると329人に上る。これは楽天証券（214人）や松井証券（108人）、カブドットコム（96人）を大幅に上回る。
各社が少人数体制の構築を進める中、もともと規模の割に人数が多い両社の合併は時代の流れと逆行している。大胆な人員削減なしには、松本社長の言う販管費2割削減は容易ではない。話が持ち上がって2カ月で決断したという松本社長。閉塞感が漂う業界に一石を投じた意味はあるが、ちょっと規模を大きくしただけでは、将来像を描けないネット証券の本質的問題は解決できそうにない。
近年、マネックスが大きく凋落し始めたきっかけの原点がオリックス証券買収だおね
傾きかけてたとはいえ、オリックス証券はまだ当時そこそこのシェアをもっていました。
マネックスとしてはそのシェアを取り込んでSBI証券を追いかけたかったんでしょう
当時マネックスは「質でも規模でも日本一を目指す」と高らかに宣言しました
しかしそれと同じ期のSBI証券の決算では北尾社長がこれを扱き下ろしてました
決算説明会の動画のなかで北尾社長は４つの問題点を挙げています。
�．泪優奪�スはオリックスより手数料が高すぎるから買収後にお客が逃げ出すだろう
��仮に値上げせず、複数の手数料コースを残せば煩雑になってシステム費用が嵩むだけ
��もしマネックスの手数料をオリックス水準に下げたら業績が一気に悪化するだけ
�ぅ�リックス証券は人員が多いので買収で人件費が跳ね上がる
最終的に、北尾社長は「マネックスなんてライバルでもないし、相手にもならない」
とかなりはっきりと宣言して、マネックスの失敗を予想していましたΣ(ﾟдﾟ;)
かなり明確に言い切ってたのでその部分ははっきりと覚えているお。
そして結果的にはその予想は100％的中してしまいました(´；ω；`)
マネックスはオリックスから引き継いだツールをそのままマネックスにも導入しました。
それ自体はお客にとって悪いことではありませんが
（スプリントを残してオリックス証券のお客が逃げることを防ぎたかったんでそう）
しかし、マネックス自身はすでに複数のトレードツールを提供していた時期なので
さらにトレードツールが増えて、合計３つくらいが重複するという訳のわからん事態に
おかげで合併によってコストダウンできるどころかむしろコストは増加しました
従業員数も松井証券や楽天証券よりはるかに多くなり、SBI証券と同じかそれより
多くなってしまい、人件費がマネックスの業績を悪化させました
そして旧オリックス証券のお客には旧オリックス証券の手数料体型を残したので
事業を一本化できず買収によるコストダウンの効果はほとんど０だおね(´；ω；`)
その後の市場低迷もあいまって、マネックスの業績はどんどん悪化しました
下のグラフを見る限り、オリックス証券買収の効果があったとは思えないおね。
むしろ一連の買収でコストだけが増加して業績は加速度的に悪化してます
国内の市場シェアは一方的にダダ下がりだおね。
いまでこそアベノミクスのおかげで国内事業（マネックス証券）は復活してますが
もし安倍さんの登板がなかった今ごろどうなってたかわかりません(´･ω･｀)
マネックスはそれでもオリックス証券買収を成功だと決算説明しています
現状認識の甘さと無責任体質ってのは当時からあったんでそう。
