yogurting ヨーグルティング

2014年10月31日

楽天証券と松井証券の差が大きく縮まってきてる件

楽天(4755)が28日発表した楽天証券の2014年4〜9月期の単独決算は、税引き利益が前年同期比14%減の57億円だった。株式市場は緩やかに変動したものの、中長期で運用する投資家の売買が鈍り株式委託手数料が33%減った。売上高に相当する営業収益は15%減の205億円、営業利益は28%減の87億円だった。同社は「投資信託は堅調に推移したため、全体の落ち込みをやや和らげた」と説明した。
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SBI証券 第2四半期の業績(平成26年4月1日〜平成26年9月30日)
http://search.sbisec.co.jp/v2/popwin/info/home/irpress/tanshin_141023.pdf
営業収益 350億5500万円(−7.4%)
営業利益 149億9000万円(−11.3%)
経常利益 150億3400万円(−10.9%)
最終利益   87億3700万円(−4.9%)

松井証券 第2四半期の業績(平成26年4月1日〜平成26年9月30日)
http://www.matsui.co.jp/ir/pdf/2015_2.pdf
営業収益 163億0900万円(−26.5%)
営業利益 103億0800万円(−34.0%)
経常利益 103億0600万円(−33.8%)
最終利益   64億6900万円(−31.4%)

楽天証券 第2四半期の業績(平成26年4月1日〜平成26年9月30日)
https://www.rakuten-sec.co.jp/ITS/disc_PDF/kessann_20141028.pdf
営業収益 205億1100万円(−14.7%)
営業利益  87億2000万円(−28.1%)
経常利益  87億6600万円(−26.1%)
最終利益
  57億2100万円(−13.8%)

カブドットコム 第2四半期の業績(平成26年4月1日〜平成26年9月30日)
http://kabu.com/pdf/Gykpdf/accountingline/shihanki2014_09.pdf
営業収益 106億2200万円(−14.5%)
営業利益  42億0700万円(−33.0%)
経常利益  43億2700万円(−31.7%)
最終利益
  32億4600万円(−9.6%)

GMOクリックホールディングス 
第2四半期の業績(平成26年4月1日〜平成26年9月30日)
http://www.gmo-click.com/media/2014/10/cd89b064dca12759183972fe89a14b93.pdf
営業収益 104億5000万円(−3.7%)
営業利益  26億7000万円(+  0.4%)
経常利益  26億7800万円(+  2.1%)
最終利益  18億3800万円(+  3.2%)


マネックスグループ 第2四半期の業績(平成26年4月1日〜平成26年9月30日)
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120141023063361.pdf
営業収益 228億0000万円(−21.9%)
営業利益     3億0000万円(−97.2%)
経常利益     3億0000万円(−97.2%)
最終損失     3億0000万円


岡三オンライン証券は四半期決算を開示してないので不明ですφ(.. )
その他のネット証券各社の半期決算が出そろってたので比較してみました
やはりアベノミクスが落ち着きを見せて、株の出来高が減ったのが大きな要因だおね。
各社の売上げも利益も軒並み二桁で悪化してるようです

ただし個別で見ていくと各社に大きな差が生じているのがわかります
一番特徴的なのがSBI証券ですにょ(σ´∀`)σ
これまでSBI証券は株式手数料や金利収入に大きく依存してる構造でした。
しかしここ数年の構造変化を経て、委託手数料への依存度は37%にまで低下
信用の金利収入への依存度が39%、FXや外債のトレーディング収益が10%になってます。
今年は株の売買が減って株式手数料収入は減ったみたいですが投信やFXで補ってるようです
これは楽天証券にも同じような傾向がはっきり見えてきていますφ(.. )
楽天証券も委託手数料への依存度が減って投信・外債・FXへの依存度が上がってます

一方で明らかに失調気配を見せているのがマネックスと松井証券だおね
マネックスはもう言うまでもないでしょう(゚д゚)、ペッ
国内事業はそこそこ堅調でしたが、海外事業が大穴を空けて特別損失も計上しています
イーバンクの代わりに340億円もかけて買収した米国ネット証券が不良債権化してるおね
あの時、楽天に先行してイーバンクを買収しておけばどれほど優位に立てたことか・・・
また、ここまで低コストで高収益構造だった松井証券にも変化が見えます。
前年比では株式取引は大きく減ったはずなのにコストはほぼ同水準で高止まりしてまつ
特に信用コストや事務費(バック費用)がほとんど減っていません。
おそらく一日信用で細かい少額デイトレが増えたせいで処理費用が増えたと推測してます
あとは一日信用とかプレミアム空売りで信用コストが大幅に増えてるようだお
資料を見てると4ページ目「金融費用」ってのがどんどん一方的に増えてます

株の売買が減って売上高がガッツリ減少してるのに
事務費とか金融費用は微減かもしくは大幅増加してますからね
もしこのまま通常の株式売買が減って、収益性の無い一日信用の占める割合や
プレミアム空売りが増えていけば費用だけ一方的に増えていくはずだおね
どう考えたって先行きがないのはアホでもわかるはずだにょ(σ´∀`)σ
(いきなり修了はないでそうけど、いずれ値上げになるのは避けれないと考えます)

前にも書いてますが、今はバブル期なのでどこのネット証券も売上げが大きいです
なのでそれほどコストダウンというものを強く意識してない構造だおね。
しかし、市場が冷えこんで出来高が減ればあっという間に売上高が激減します
そうなれば必ずコストダウンがすすんで業績に寄与しない部門をザクザク切り捨てます
当然ながら、金食い虫でコスト増にしかなってない一日信用は切り捨てられるでそう(´・ω・`)
今回の松井の業績を見ていてそれをあらためて確信できました
一日信用というサービスは、収益性を完全に無視して成り立ってるサービスなので
バブル期が終われば枯れて消えてしまう徒花だとゆってるわけですにょ(σ´∀`)σ

また松井証券は株式手数料や信用金利収入に過度に依存してるところがあります
この二大収益部門が占める割合は97%というかなりいびつな構造だおね。
(ETFを除くと)投信もないし外債もないし、FX事業も貧弱のままですΣ(゚д゚;)
この収益バランス極端な悪さとバランス感のなさが今後の業績に響きやすいでそう。
通期決算では楽天証券が松井証券をひっくり返す可能性もあると予測しています
このまま一気に業績面においても楽天証券が2位抜け出す可能性が高いですおね

カブドットコムの業績の悪さはCM広告費の影響みたいでね
今年の春〜初夏あたりに稲垣メンバーのCMを派手にバンバンやっていました。
その費用5億円が重荷になってコストを圧迫してますが、それ以外ではそこそこ堅調だお。

クリック証券は株ではなくほとんどFXに収益を依存してる特殊な証券会社なので
アベノミクスで株価が上がってもほとんど業績に大きな変動はありませんでした(´・ω・`)
2014年になって株価が落ち着きをみせてヨコヨコになってからは地味に伸びてるくらいだおね


ss2286234570 at 01:09│Comments(1)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 業績悪化 | ネット証券

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この記事へのコメント

1. Posted by まー   2014年10月31日 22:59
マネックスのオンラインセミナーで、
BOOM証券買収増資インサイダー調査を、
当局が放棄したと社長が言ってたぞ。

確か増資主幹事は野村だったはずだが、大手がやるインサイダーは可で個人は逮捕だとはっきりわかった。

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