yogurting ヨーグルティング

2013年09月09日

マイクロソフトが巨人といわれたノキアを7000億円で買収

ノキアといえば、業界では言わずとしれた「巨人」である。日本でもかつて端末を発売していたし、現在でも新興国では相変わらずプレゼンスがある。しかし、スマートフォン時代が到来してから、端的にいって低迷の一途を辿っていた。両社は2011年に業務提携を結んだ(参考記事)。スマートフォンの端末開発に乗り遅れたノキアと、OSプラットフォーム競争で後塵を拝していたマイクロソフトが、タッグを組んだ格好だ。しかし、提携発表の当初から、両社は合併(というよりマイクロソフトがノキアを買収)するのではないか、と目されていた。
なにしろノキアは苦戦続きだし、マイクロソフトもモバイル分野では鳴かず飛ばず。両社が送り出したスマートフォン「LUMIA」シリーズは、それ自体は手にとって触るとなかなか魅力的な端末なのだが、ここまでは期待ほどの成果は得られていない。またノキアが徐々に資産整理やリストラを進めるなか、「そろそろ潮時か」とも目されていた。
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米マイクロソフト はフィンランドのノキア の携帯電話機事業を54億4000万ユーロ(約7130億円)で買収することに合意した。マイクロソフトはコンピューター販売の減少でソフトウエア需要が減退していることに対応し、ハードウエア分野への一層の事業拡大を進める。ノキアの株価は3日のヘルシンキ市場で一時48%高と急騰した。赤字の携帯電話機事業の売却により、採算性の高いネットワーク機器事業に集中できると受け止められた。ただ、両社の事業を合計してもスマホ市場でのシェアは4%足らずと、アップルやグーグルには遠く及ばない。
シドニーの通信コンサルタント、ポール・バディ氏は「問題は弱い企業2社が統合して競争力の高い新たな企業になるかどうかだが、それは疑わしい」と述べ、「ノキアとマイクロソフトは共にスマホ分野で好機を逃した。挽回するのは極めて困難だ」と指摘した。 
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最近はオリンピックやシリア紛争ネタで忘れ去られがちでしたが、
巨人といわれたノキアがついに自主的な事業再建を断念
マイクロソフト社に携帯電話事業を7000億円で売却してその庇護下での再建をめざすそうです
慢性的な資金難で苦しんでいたノキアにとってはまさに干天の慈雨といえるでしょうけれど、
これから携帯電話事業を立て直してアップルやGoogleとガチンコで戦わなければならなくなった
マイクロソフトの立場からいえば、どちらかといえば思いっきり悪材料の類でしょう(((( ;゚д゚)))

最近ではアップルやGoogleやサムスンだけでなく中国系のスマホ事業者が大きく伸びてます
機能的には劣る部分や性能面での遅れがあることは事実なのですが、
優秀なエンジニアやデザイナーをかき集めては格安のスマートフォンを開発しているようです。
知名度信頼性が劣ることから先進国ではまだまだ伸びが足りてないようですが、
後進国や新興国ではかなりのハイペースで売上げを伸ばしてシェアを奪っているようです
短期的にこれらの会社がマイクロソフトのライバルとして立ちはだかることはないにしても、
いずれこの手の会社が伸びてシェアを増やせば必然的に衝突するのは間違いないでしょう。

最近だと台湾系のスマホメーカーのHTCがおもいっきり中国系メーカーに喰われてますおね
(乃木坂46をつかったCMで見たことがあると思いますφ(.. ))
あれを見てると、マイクロソフトもいずれ大きな影響を喰らうんじゃないかと考えてます。
今はまだ技術的に勝っていたとしても、いずれ技術面デザイン面でも追いつかれるでしょう
そう考えると、マイクロソフト・ノキア連合の未来は非常に暗いでそう(´;ω;`)
今のノキアには、先行しているアップルやサムスンのように強いブランド力がないだけに、
価格競争に巻き込まれやすく、またコスト競争力はそれほど強くないという弱点があります。

後発メーカーである中国系のスマホ事業者からすれば
アップルやGoogleやサムスンや強力なライバルとしてなかなか抜けないかもしれませんが、
不調のノキア・マイクロソフト連合軍ならかっこうのターゲットでしかありません。
むしろ徹底的に切り崩されてシェアを奪う対象として狙われるだけなんじゃないでしょうか
たしかにマイクロソフトには豊富な資金力がありますが最近はかなり不調です
ウィンドウズ8も使い勝手の悪さで叩かれてるし、頼みの綱のタブレット「Surface」も不人気です
やたら派手にCMを日本でも打っていましたが、消費者の心にはまったく届かなかったようで、
アップルやサムスン、アマゾンのタブレットには完敗の傾向を見せています。
今のような状況ではかなり奇跡的な対抗策でもない限り、逆転は困難だと思います(´・ω・`)

マイクロソフトが過去賞賛に値する歴史的な企業であったのは事実です。
しかし逆にいえばそれは過去の栄光であって、将来を保証する価値ではないと思います。
明らかに企業としての勢いを失ってるし、スピード感もエネルギーもどんどん失っています
いずれどこかで世代交代が進んでそう遠くない将来に消えてしまう企業ではないでそうかφ(.. )

米Microsoftが9月2日(現地時間)、フィンランドNokiaの携帯端末事業を買収すると発表した。買収総額は54億4000万ユーロ(約72億ドル)に上る。両社は2年半前に提携して以来、Microsoftの携帯端末用OS「Windows Phone」を搭載したスマートフォンの開発・販売で協業してきたが、一層のテコ入れを図るためにMicrosoftがNokiaの関連事業を買収する格好となった。これによって、Microsoftはスマートフォン分野においてOSだけでなくデバイスそのものに本格参入する。同社にとっては、ゲーム機「Xbox」、タブレット端末「Surface」に続くデバイスへの本格的な取り組みとなる。今回の買収劇をめぐっては、スマートフォン分野に出遅れたMicrosoftが同分野で優位に立つGoogleやAppleを追撃するのが最大の狙いと見る向きが多い。さらにGoogleやAppleはタブレット端末市場でも優位に立っており、これまでPC市場で圧倒的な存在感を保持してきたMicrosoftとはいえ、これらデバイスのパラダイムシフトが起きつつある中で早急の対応が迫られている、との見方が少なくない。
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ss2286234570 at 23:38│Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 アメリカ | 買収

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