yogurting ヨーグルティング

2013年07月07日

インデックスと日本振興銀行の闇 〜とある魔術の株式移動〜

2010年9月10日、日本振興銀行が民事再生手続き開始を申し立てたのを受けて、ジャスダック上場のインデックス・ホールディングス(HD、現在はインデックス)は同日、振興銀行との取引の内容を公表した。4億6000万円分の振興銀行株式、4億円の劣後特約ローンの債権を有し、同行からの借入金は82億6100万円に達していた。
時計の針を少し戻してみよう。インデックスは09年3月10日、40億円の第三者割当増資を実施すると発表した。振興銀行とNISグループがそれぞれ5億円出資。残る30億円は会長兼社長(現在は会長)の落合正美の個人会社、落合アソシエイツ(現在も筆頭株主で12.6%を出資)が引き受けた。子会社のインデックス・アジアパシフィックも、アジア・インキュベーション・ファンド投資事業組合を引き受け先として第三者割当増資を実施し50億円を調達。インデックスは子会社と合わせて90億円の資金を調達した。
振興銀行の経営破綻が表面化したとき、証券界は、この第三者割当増資を思い出した。落合の個人会社である落合アソシエイツが、どこから30億円を引っ張ってきたのだろうか。落合アソシエイツは、08年10月に資本金500万円で設立されたペーパーカンパニーである。落合個人に30億円のカネがあれば、無理して、第三者割当増資を行う必要はなかった。
落合アソシエイツが調達した30億円は振興銀行が金主で、中小企業振興ネットワークの加盟企業を経由して落合アソシエイツに渡った迂回融資だったのではないのか、という指摘は当時から根強くあった。ネットワークに加盟する企業の間を“振興マネー”が転々とした迂回融資の実態が解明されるにつれて、この増資問題に疑惑の目が向けられた。
0707

インデックスの学研株流出問題が火を噴いたのは、08年4月19日だった。警視庁組織犯罪対策四課は、指定暴力団山口組一心会系組長、森泰智嘉容疑者ら4人を逮捕した。インデックス・ホールディングス(06年6月に純粋持ち株会社に移行していた)から現金を脅し取ろうとした恐喝未遂の容疑である。
インデックス・ホールディングスが保有していた東証一部上場の学習参考書出版大手・学習研究社(現在の学研ホールディングス)株式の流出をめぐり、インデックスHDの会長や役員らに計5回、「4億円の報酬で株の回収を依頼したことを認めろ」と恫喝していたという。
一連の噂についてインデックス側は当時、「学研の株式は、きちんと保有している」と否定した。だが、「インデックスが保有している当社株の全量(500万株)が行方不明になっている」と、学研側が07年の9月中間決算発表(11月16日)の席上で明らかにした。
その後、インデックスは監査法人の指示に従い、「学研株が戻らないことに備え、7億9500万円の貸倒引当金を積んだ」と説明した。学研は07年9月末時点で「インデックスの持ち株をゼロにして、大株主名簿から名前を消した」と発表していた。

文章が長くて読むのはめんどくさいかもしれませんが・・・なかなか面白い記事でしたにょ(σ´∀`)σ
かなり以前からインデックスはおかしなことばかりやっていた会社ですが、
次々出てくるニュースを読めば読むほど新しい疑惑グレーな行為が明らかになります
インデックスが循環取引きや粉飾決算をやってるんじゃないかという噂は
数年前から、かなり高い確度でひんぱんに出ていたので正直驚きはまったくありません。
むしろあれだけ派手にやってたのにどうして今まで放置されてたのか不思議なくらいです
他にも怪しい噂のある新興企業はそれなりにあるわけですが、
少なくとも、ここまで具体的な粉飾の話や噂がこれほどまで出ていたのはインデックスだけです

インデックスは会長の落合って人物が牛耳ってるので有名な会社です。
外部からの監査・監視や内部牽制というものがまったく機能してない事でとても有名です
どんな悪事でも犯罪でも「会長の命令なら迷わずやる」という経営方針なので
むしろこういう結果は当然のことであって、なんらの驚きも意外性もありませんφ(.. )
なるべくしてなった・・・というべきでしょう

そもそもインデックスがおかしくなったのはムチャクチャな拡大主義になったころからです。
記事にもありますが、2001〜2006年頃にかけてかなり強引な資金調達をくり返し、
その資金で3ヶ月に2社という狂ったようなハイペースで企業買収をくり返してたようです。
業績にほとんど貢献しそうにないフランスのサッカーチームを買収してみたりと
当時の強引な買収劇の数々はライブドアとあまり大差ないものでした
ぼくちんの記憶でも、おかしな増資と株式分割とM&Aばっかりやってる会社という印象です。

インデックスが本格的におかしくなってきたのは2006年以降の話です。
無茶な買収劇が祟って、まずグループ子会社の管理がまったく機能してない状態になりました。
子会社や関連会社が増えすぎて自分たちですら管理ができなくなっていたのでしょう(((( ;゚д゚)))
ライブドアショックの影響もあり、買収資金に見合った業績が期待できない地合いになり、
運転資金が必要でもまともな金融機関からは資金調達ができない事態になりました
そして、行き着いた先が日本振興銀行のネットワークだったということです。
記事の中でも、増資を装った怪しい迂回融資の話がかなり具体的に記述されていますが
これらもすべてとは言いませんが、ほぼほぼ事実に近い内容だと予想しています
なぜならこれと同じような内容の報道や噂というのはかなり以前からずっとあったからです。

投資家にとって問題なのはこのような会社はインデックスだけじゃないだろうということです
インデックスが飛び抜けて悪質かつ強引な粉飾決算に手を染めてたのは間違いないのですが、
ある程度似たような行為は「中小企業新興ネットワーク」に入ってた企業に共通してると思います。
間違っても絶対にここの銘柄には手を出してはいけないと思いますにょ(σ´∀`)σ
今回のインデックスの粉飾決算と倒産劇で噂がすべて事実だったと証明されました。
そうなれば「中小企業新興ネットワーク」にはいってた会社への世間の目はさらに厳しくなるでそう。
警戒の目が向けられれば、資金繰りは悪化することはあっても改善は見込みにくいです
そうなれば第二のインデックスが出てきてもそうおかしくはないと思いますΣ(・ω・ノ)ノ

日本振興銀行の頭取だった木村という人物は非常に悪い評判ばかりある人間でした。
日銀出身でありながら懇意にしてるメガバン出身者やまともな銀行出身者がほとんどおらず、
日本振興銀行には怪しい元サラ金出身者や筋の悪いファンド関係者が多く出入りしてました。
正直なとこ、悪い噂は100回耳にしてもまともな噂は1回も耳にしたことがないという銀行でした。
そういう意味では遅かれ早かれ日本振興銀行もそのネットワークに所属していた企業群も
最終的にはみな似たような結果が待ってるんじゃないかとぼくちんは思うわけですφ(.. )

木村前会長逮捕の日本振興銀行、「中小企業振興ネットワーク」参加企業は?
http://www.morningstar.co.jp/portal/RncNewsDetailAction.do?rncNo=335072
振興銀関連銘柄
 ..2375 スリープロ 
 ..2694 ジーテイスト
 ..2814 佐藤食品
 ..3323 レカム
 ..4352 日本産業
●4357 ラパルレ →2011/10/05 民事再生
 ..4835 インデックスHD(中小企業ネットワーク脱退発表)⇒2013/06/27 民事再生
 ..6634 ネットインデックス
 ..7474 ジーネットワークス
 ..7602 カーチス
 ..7622 さかい 
 ..7834 マルマン 
 ..8426 ニッシン債権回収
●8489 中小企業信用機構
 ⇒2012/01/25 民事再生
 ..8508 Jトラスト(旧イッコー)
 ..8571 NISグループ(グループ離脱予定だと6月に発表) 
2012/05/09 民事再生
 ..8909 シノケン
 ..8922 ジアース(旧IDU)
 ..9609 ベンチャーリンク 
2012/03/12 民事再生


ss2286234570 at 00:38│Comments(3)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 破綻 | 犯罪・事件

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この記事へのコメント

1. Posted by はじめ   2013年07月08日 19:24
文の間に意味もなくアニメの画像貼るのやめてくれませんか?せっかく良い内容なのにすごく馬鹿っぽく見えますよ。
2. Posted by 三郎太   2013年07月08日 19:54
カチコチノ固定観念ではイカンYO
なつさんらしくて良いと思うが・・・
3. Posted by 責もっと   2014年05月28日 20:54
ネットワーク会社で生き延びてるとこも元はといえばペイオフ被害者や株主のカネを溶かしてるだけ。資産隠しで捕まった経営者がおったが氷山の一角だろう。はよ全員捕縛せいや。正直もんがなく世はおかしいやろ

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