yogurting ヨーグルティング

2013年06月19日

川崎重工のお家騒動の内情は

13日に起きた川崎重工業の社長解任劇の背景に、三井造船との経営統合交渉をめぐる長谷川聡前社長ら推進派と、大橋忠晴会長ら反対派との激しい対立があったことが、関係者らへの取材で明らかになった。統合によって船舶部門が肥大化し、社内の権力バランスが崩れかねないとの危機感が反対派を団結させ、多数派工作に走らせたとの見方が強い。鉄道車両やガスタービンなど事業部ごとに独立して権限を持つ「カンパニー」と呼ばれる組織形態が派閥形成の温床になったとの指摘もある。
川崎重工は車両や二輪、ガスタービン、航空宇宙など7つのカンパニーがそれぞれ独立して収益を上げる経営体制を取る。このため、責任者であるカンパニープレジデントは絶大な権限を持ち、代表権のある取締役も務める。東京本社ではなく、工場のある関西に常駐するなど、「一国一城のあるじ」(関係者)として経営に責任を持つ。
三井造船との統合を推し進めようとしたのは、長谷川前社長のほか、企画担当の前副社長、高尾光俊氏と前常務の広畑昌彦氏だった。これに対し、各カンパニーのトップらはいずれも反対に回った。
長谷川前社長はガスタービン・機械カンパニー出身だ。高尾氏と広畑氏も同様で、長谷川氏が社長に就任する前から一緒に仕事をしており、仲間意識が強かったとみられる。
一方、大橋会長や、高尾氏に代わって副社長に就任した松岡京平・前常務は車両カンパニー出身。新社長の村山滋・前常務も航空宇宙カンパニーが長く、プレジデントを務めていた。長谷川氏らガスタービン出身者が統合をテコに社内の求心力を高めていくのを意識し、反対派が大橋会長のもとに結束していったと見る向きもある。
オリンパスの損失隠し事件などで経営をチェックする社外取締役の必要性が指摘されて久しいが、川崎重工は社外取締役を置いたことがない。業界関係者は「内輪の論理が優先される土壌があった」とコーポレートガバナンス(企業統治)のもろさを指摘する。

なかなか興味深い文章だったので取り上げてみました
なんであんな揉め方をして社長が引責辞任に追い込まれたのか不思議に思ってましたが、
あの背景にはかなり複雑なお家事情があったようですにょ(σ´∀`)σ

川崎重工には社外取締役が居ないそうですがそれも一因だったのかもしれないですね
かといって、ちゃんと稼いでいるならあまりその点をどうこう言うつもりもありません。
本来株主ってのは経営の煩わしさを他人に任せて投資に専念したいからこそ
今のような経営と所有の分離が成り立ってるわけで、ちゃんと利益を稼いでいるならば、
株主の立場から考えるとそれほど今回の事件が問題視される気がしないからです。
しょせんお飾りの社外取締役がいたって機能することもあれば、しないこともあります。
社外取締役がいさえすれば内部の論理が排除されて不祥事がなくなるって考えるのは早計です。
インデックスだって結局は社外取締役がいたってああなってる訳ですからね。。。

「社外取締役がいればオリンパスのような事件は防げた」って考えも正しいとは思いません。
しょせん社外取締役だって指名制で選んでるだけですもんね(((( ;゚д゚)))
経営者が自分たちの都合のよい人物を指名してしまえばはっきり言って効果はゼロです

また、川崎重工の組織のあり方やカンパニープレジデント制にどうのこうの言うつもりもありません。
かなり事業を幅広く行ってる会社であればそうぜざるを得ない理由だってあるでしょう。
まあ強いて言うなら統治方針の内容に興味を持ったという程度です。
記事を読んでて思ったのは川崎重工はかなり特徴的な権力構造を持ってるようですφ(.. )

例えば、経営者が開発事業部長も兼任してるユニクロみたいな会社は織田家みたいなもんです。
強力な中央集権体制で、権力者が圧倒的な支配権とカリスマを身につけています。
しかし、カリスマに依存する度合いが強いがゆえに後継者の擁立ができておらず、
今のままいけばユニクロも信長の織田家と同じく一代限りの経営になりやすいでしょう

今回の川崎重工はまさしく毛利家みたいな印象ですおね。
「部下あっての主君」、「臣がなければ主君は統治ができない」とまで部下に言われてたわけで、
部下の信任を失った毛利家の当主は支持されず放逐されやすい支配体制だったらしいです。
川崎重工も大名級の幹部家臣の支持を失って放逐されたと見れば、極めてよく似ていますΣ(・ω・ノ)ノ

だからといって毛利家が織田家の支配体制より劣る言ってる訳ではありません。
実質的には一代で終わった信長の織田家よりも、明治まで続いた毛利家の方がむしろ成功でしょう。
(まあそうは言っても、江戸以降の毛利家だって中央集権よりの支配体制だったわけですが)
短期的に上がっても、後継問題に失敗して会社が破綻してしまえば株主は路頭に迷います
カリスマ性の高い経営者の下で短期的に株価が上がったインデックスやダイエーですが
長い目で見れば、株主に優しい経営スタイルであったかは極めて疑問の残るところでしょう(´・ω・`)
短期的な上昇を期待して売買してる投資家にとって嬉しいのは織田家(ユニクロ)ですが、
株主の投資スタイルにも因るかもしれませんが、長期投資に優しいのは毛利家です。
どちらの経営スタイルが正しいかなんて評価する側にとってまったく違うのではないでしょうか?

どちらが正しいとか、間違っているという評価はしませんが、
マスコミや新聞がやたら「川崎重工の経営モデルは時代遅れで間違ってる」かのように
主張して叩くのをみるとかなり違和感を感じてしまうのは事実です
なにより大手新聞なんて内部の論理で動いてるその最たるものだろって思いますしね。

リーマンショック以前は英米スタイルの簿価会計が持て囃されてましたが、
日本の簿価会計を非難して、英米の時価会計を礼賛した結果は一体どうなったでしょうか?
結局のとこ、簿価会計だって、欧米経営だって欠点はあるし違う意味での問題点はあります
どの経営が株主にとってより有益化なんてのはそんな簡単に判断できないとおもうのです。


ss2286234570 at 07:24│Comments(0)TrackBack(0) 権力闘争 | 内部抗争

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔