yogurting ヨーグルティング

2013年05月21日

5/13 岡三オンライン証券、丸三証券などでシステム障害が発生

岡三オンライン証券は2013年5月13日午前9時15分から、東京証券取引所に上場する日本株に関する売買取引の受注を停止している。同社は野村総合研究所(NRI)の証券会社向けバックオフィスシステム「THE STAR」の共同利用サービス(ASP型サービス)を利用している。同システムと東京証券取引所間で回線障害が発生したことが原因だという。大阪証券取引所に上場する株式については、注文を受け付けている。
岡三オンライン証券によると、13日午前8時頃に回線障害が発生し、午前9時15分には東京証券取引所に上場する日本株について全ての注文の受注を停止した。回線障害は午前10時30分頃に復旧し、13時30分よりより受注を再開した。

野村総合研究所は13日、証券会社向けに提供しているシステムが一時、東京証券取引所などのシステムに接続できなくなったとホームページで公表した。これを受け、同社からシステム提供を受けている岡三オンライン証券などで13日午前、株式の売買注文を受けられない状況となった。不具合が生じたシステムは証券会社に提供している「STARシステム」。東証のほか、名証、福証、札証のシステムに接続不能となった。大証への接続は可能という。

本日、株式会社野村総合研究所が提供しているSTARシステムが証券取引所の各システムに接続できない事象が発生致しました。
STARシステムが東京証券取引所、名古屋証券取引所、福岡証券取引所、札幌証券取引所のシステムに接続不可(大阪証券取引所への接続は可)

さる5月13日(月)、国内の多くの証券会社で同時多発的なシステム大障害が発生しました
影響範囲は非常に広く、野村総研のバックシステム(STAR)を使っている
国内47の証券会社のうち40社でほぼ同じ内容のシステム障害が発生していたようです(((( ;゚д゚)))

野村総研や岡三オンライン証券が開示してる資料を読んだ限りでは、
トラブルが起きたのが月曜の朝で、その前の土日に回線の接続の変更作業をやったようです。
その際、なにかのソフトのバージョンの不整合が原因となってシステム障害が起きたようです。
この内容が事実であれば責任の99%くらいは野村総研にあるといえるでしょう

ただし、すこし注目すべきなのは野村総研を使ってる証券会社の中にも
なんのトラブルも起こさず、問題のなかった7社が存在してるって部分ですφ(.. )
野村総研のバックシステム(STAR)を使ってる証券会社が国内に47社あり、
今回トラブルに巻き込まれたのが40社で、問題のなかった会社が7社あったわけです
しかもグループでもある野村證券やネット証券大手のSBI証券はなにもなかった・・・と。
一方、大手ではない中小のネット証券や対面証券では軒並みトラブルが起きたと。

これはおそらく、前者の7社割増料金を野村総研に支払って優遇サービスを受けていて、
後者の40社は格安パッケージの安いコースを選んでたってことだと思います
じゃないとまずこんな格差がおきるわけがないでそ(`・ω・´)
割増料金を払ってより安全度の高いサービスを受けてると会社が安定してるのは当然で、
けちって安いパッケージを選んだ会社が不安定なのはあたり前と言えば当たり前でそ。

今回のトラブルに巻き込まれたのは丸三証券、岡三オンライン証券、SMBCフレンド証券などの
明らかに2流どころの証券会社や赤字の証券会社だらけです
一方で、資金力のある野村證券やSBI証券はなにもトラブルは起きなかった訳です。
確かに、今回のシステム大障害の責任が野村総研にあるのは事実ですが、
そもそもシステムにしっかりお金を投資してなかった証券会社だけが
トラブルに巻き込まれて投資家が大迷惑を被ったというのも事実でそう(´・ω・`)

トラブルの責任関係はどうあれ、システムにお金をかけてる証券会社と
お金をかけてない証券会社との間に格差が生じるのはある意味当然のことです
システムにお金をかけてない証券会社は、いずれまた似たような原因で
同じようなシステム障害に巻き込まれる可能性は厳然として残ってるってことです


ss2286234570 at 08:43│Comments(3)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 システムトラブル、障害 | ネット証券

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この記事へのコメント

1. Posted by 通りすがりA   2013年05月22日 12:18
いつも楽しみに読ませていただいております。

今回は必ずしも投資金額の問題と言えないのではないかと思います。

おそらく、契約的にはコースA(高料金、無事だった7社が利用)とコースB(低料金、障害が起きた40社が利用)が設定されていることと思います。

コースAとコースBは、保証される内容がことなるため、インフラレベルで別ものとなっていることが予想されます。(それぞれインフラA、インフラBとします。)

今回の障害は、"たまたま"インフラBの作業中に起きた、というだけであって、インフラAの作業中に起きる可能性もあるわけです。
(おそらく、インフラAのほうが安全性を高めるために多重化が複雑になっていると思います。そのため、保守作業ミス・考慮ミスはインフラAに起きる可能性のほうが高いのではないでしょうか。)

システム投資金額が多いほうが堅牢なシステムとなる、という点を否定するつもりはありませんが、
今回の件は作業ミスあるいはソフトウェアのバージョン整合性確認ミスという、人的要素が強いように思えたため、投資金額とは直接関係ないのではないかと思い、投稿した次第です。

(もちろん、コースAの担当者のほうが優秀な人材を揃えているということであれば、投資金額の問題ということになると思います。)
2. Posted by なつ☆ていおう   2013年05月28日 01:56
「ソフトウェアのバージョンの不整合」という
常識的に考えるとちょっとありえないような
初歩的なミスでトラブルを起こしてるってことは、
おそらコースBに優秀な人材を当ててなかったのは
なんとなく事実なんじゃないかと思います。

もちろん複雑化・多重化という部分まで考量し始めたらなんともいえませんが、
今回の野村総研のシステム障害の原因は
ありえないくらいの初歩的なミスが原因ですよね。

そういうミスを起こしてしまってるってことは、
あきらかにコースBにはいろんな意味で
人手やお金が掛けられてないんだろうと思います。
3. Posted by なつ☆ていおう   2013年05月28日 02:03
>今回の件は作業ミスあるいはソフトウェアのバージョン整合性確認ミスという、
>人的要素が強いように思えたため、投資金額とは直接関係ないのではないかと思い

投資額と人的要素が無関係とは思いません。

社会でも会社でも、優秀な人ほど重要な部門に回されて
重要な仕事や単価の高い業務に従事するのは当然です。
そういう意味では、利益率が高いコースAには当然のことながら
優秀な人材がより多くまわされてて当然でしょうし、
いわゆる一般パッケージ的な格安コースのコースBに
優秀な人材や資金が回されてるとも思いません。

カレー屋さんでも利益率が高いのはカレーじゃなくてトッピングですよね。
それはシステムも同じで、汎用性の高いシステムってのは安いし
特注の仕様や機能が多いほど単価も利益率も高くなります。

そう考えると、利益率の高いコースAにはより多くのコストと優秀な人員が割かれるし、
利益率の低いルーチンワークしかしないコースBには、
より少ないコストと優秀ではない人員がまわされるとおもいます。

それが結果として「初歩的なミスにすら気がつかなかったコースB」
という事象を生み出したのではないでしょうか?

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