2013年03月20日
キプロス問題、暗礁に乗り上げる
キプロス国会、預金課税法案を否決 賛成はゼロ
財政難に陥るキプロス国会は19日夜(日本時間20日未明)、ユーロ圏による100億ユーロ(約1兆2千億円)の金融支援の条件として銀行預金に課税する法案を反対多数で否決した。現地からの報道では、キプロス政府はユーロ圏に対し、支援策について再交渉を求める方針。預金者に負担を強いる異例の措置を含む支援策は国内の強い反発により暗礁に乗り上げた。だが、ユーロ圏が預金課税の断念を容認するかは不透明。政府は再交渉と同時に預金課税で見込んだ資金を別の手段で手当てすることも検討する。キプロス政府は全銀行預金に対して最大9・9%を課税する当初案を修正し、2万ユーロ以下の預金には課税を免除する法案を国会に提出した。だが、国会議員56人のうち36人が反対。19人が棄権し、1人は欠席で、賛成者はいなかった。

国際通貨基金(IMF)の元当局者で、現在は研究グループ「リスボン・カウンシル」(ブリュッセル)のチーフエコノミストを務めるアレッサンドロ・ライポルト氏は「とてもプロとはいえない、中途半端で急ごしらえの仕事に見える。どのようなシグナルを送ることになるか深く考えもせず、暗闇を手探りで進んでいるかのようだ。危機管理のやり方としては無謀だ」と警告する。
さすがに法律もないのに預金に課金したらマズイだろと思ったらあっさり否決されました
しかも賛成票は0という惨憺たるまでの完全否決でした(´・ω・`)
今回のキプロスの預金への課税プロセスはちょっとどころじゃなく頭がおかしいでそ。
上の記事にもあるように、まともな交渉や承認を得てないやっつけ仕事すぎですにょ(σ´∀`)σ
もし仮に、議会で承認されれてたとしても何の問題解決にならないからです
いくら課税法案が成立したとしても、預金者はもはやキプロスの銀行を信用しません。
当然ながら、キプロス国内にある全銀行から預貯金が空になるまで流出するでしょう
そうなれば極めて高い確率でキプロス中の銀行がすべて破綻するだけです(((( ;゚д゚)))
これでは何のために課税法案を成立させたんだかという話になります。
今回のような、法に基づかない一方的な課金に預金者は絶対に納得しないでそ
たまたま今回は課税10%といってるだけで、いつ30〜50%課税されるかわからないからです。
民主プロセスというか、立法プロセスをすべて吹っ飛ばしてそんなことをやっても、
結局のところなんのまともな結果を導き出すことはないと思います。
そういう意味でも、今回のこのキプロスのドタバタ劇はあまりにもお粗末なものでした(゚д゚)、ペッ
キプロスは近年、特にロシアの影響の大きな国です。
ロシアの新興企業や資産家の多くがキプロスの銀行に預金してるってのは有名です
また、ロシア政府と親密な軍事企業が中東や北アフリカに武器を輸出する時は、
キプロスの銀行を経由して売買が決済されているってのも有名らしいです。
最近では、ロシアマフィアがキプロスに金を移して資金洗浄も盛んになってるようです
(キプロスに住んでる住民の10%はロシア系だとも書いてありました)
そんなこんなで、キプロスはロシアの影響がとてつもなく大きな地域ですφ(.. )
例え、ドイツとフランスとキプロスの一部政府関係者が密約を交わして事を進めたとしても、
(利権を守るために)必ずロシア政府が介入してきて覆されやすいってことです。
おそらくドイツやフランスの財相は「ロシアが犠牲になってもいいや」と強行を示唆したんでそう。
実際に、キプロス政府はドイツとフランスの指示に従って動こうとしました。
そして、決定を発表してからキプロスの財務大臣がロシアに事後報告したもんだから、
ロシアのプーチンが激怒して「今すぐ反故にしろ
」って激しく反発しました。
キプロスに影響度の強いロシアが真っ向から課税反対を叫んだ時点で、
今回の預金への10%課税の法案成立の可能性はほとんどなかったんじゃないかとおもいます
ロシアは自腹を切ってキプロスに金融支援をすでにやっているので債権者みたいな立場です。
その債権者のロシアを無視して、EUとキプロスが密約を交わして事を進めれば、
裏切られたロシアが激怒して交渉の白紙を主張してくるのは最初から明らかだったはずです。
そういう意味では、今回のキプロス救済案はあまりにも性急で無謀な作戦でした
まあ結果的に、キプロスの国会でも預金課税法案は反対多数で完全否決されました(´・ω・`)
ここからは三者で集まって時間をかけてでも利害調整と支援策を練るしかないでそう
明日になればすぐに片付くような、そんな簡単なレベルではないと思います。
欧州連合(EU)ユーロ圏諸国の対キプロス金融支援の条件とされたキプロスの銀行預金への課税について、節税対策で同国に大口の預金口座を持っているロシアの企業や富豪らが反発している。資産を移し始めていたロシアのオリガルヒ(新興財閥)などが影響を受けそうだ。十八日付ロシア紙コメルサントによると、キプロス国内の銀行にある預金総額は九百億ドル(約八兆五千億円)で、このうちロシアの企業や個人の預金額は二百億ドル。課税により十五億ユーロ(約千八百四十億円)が消失すると試算している。
さすがに法律もないのに預金に課金したらマズイだろと思ったらあっさり否決されました

しかも賛成票は0という惨憺たるまでの完全否決でした(´・ω・`)
今回のキプロスの預金への課税プロセスはちょっとどころじゃなく頭がおかしいでそ。
上の記事にもあるように、まともな交渉や承認を得てないやっつけ仕事すぎですにょ(σ´∀`)σ
もし仮に、議会で承認されれてたとしても何の問題解決にならないからです

いくら課税法案が成立したとしても、預金者はもはやキプロスの銀行を信用しません。
当然ながら、キプロス国内にある全銀行から預貯金が空になるまで流出するでしょう

そうなれば極めて高い確率でキプロス中の銀行がすべて破綻するだけです(((( ;゚д゚)))
これでは何のために課税法案を成立させたんだかという話になります。
今回のような、法に基づかない一方的な課金に預金者は絶対に納得しないでそ

たまたま今回は課税10%といってるだけで、いつ30〜50%課税されるかわからないからです。
民主プロセスというか、立法プロセスをすべて吹っ飛ばしてそんなことをやっても、
結局のところなんのまともな結果を導き出すことはないと思います。
そういう意味でも、今回のこのキプロスのドタバタ劇はあまりにもお粗末なものでした(゚д゚)、ペッ
キプロスは近年、特にロシアの影響の大きな国です。
ロシアの新興企業や資産家の多くがキプロスの銀行に預金してるってのは有名です

また、ロシア政府と親密な軍事企業が中東や北アフリカに武器を輸出する時は、
キプロスの銀行を経由して売買が決済されているってのも有名らしいです。
最近では、ロシアマフィアがキプロスに金を移して資金洗浄も盛んになってるようです

(キプロスに住んでる住民の10%はロシア系だとも書いてありました)
そんなこんなで、キプロスはロシアの影響がとてつもなく大きな地域ですφ(.. )
例え、ドイツとフランスとキプロスの一部政府関係者が密約を交わして事を進めたとしても、
(利権を守るために)必ずロシア政府が介入してきて覆されやすいってことです。
おそらくドイツやフランスの財相は「ロシアが犠牲になってもいいや」と強行を示唆したんでそう。
実際に、キプロス政府はドイツとフランスの指示に従って動こうとしました。
そして、決定を発表してからキプロスの財務大臣がロシアに事後報告したもんだから、
ロシアのプーチンが激怒して「今すぐ反故にしろ

キプロスに影響度の強いロシアが真っ向から課税反対を叫んだ時点で、
今回の預金への10%課税の法案成立の可能性はほとんどなかったんじゃないかとおもいます

ロシアは自腹を切ってキプロスに金融支援をすでにやっているので債権者みたいな立場です。
その債権者のロシアを無視して、EUとキプロスが密約を交わして事を進めれば、
裏切られたロシアが激怒して交渉の白紙を主張してくるのは最初から明らかだったはずです。
そういう意味では、今回のキプロス救済案はあまりにも性急で無謀な作戦でした

まあ結果的に、キプロスの国会でも預金課税法案は反対多数で完全否決されました(´・ω・`)
ここからは三者で集まって時間をかけてでも利害調整と支援策を練るしかないでそう

明日になればすぐに片付くような、そんな簡単なレベルではないと思います。