2013年03月19日
怪鳥キプロス空を飛ぶ
ユーロ圏が地中海の小国キプロスの金融支援の条件とした銀行預金への課徴金を巡り、同国内では17日にかけ、現金引き出しが集中した銀行のATMが紙幣不足になるなど混乱が広がった。政府は少額預金者への負担軽減を求めてユーロ圏と再協議に入ったが、国内の反発は拡大。課徴金引き落としに必要な法整備ができるかどうか読めない状況で、19日以降に銀行を休業とする案も取り沙汰されている。
預金者への課徴金は、銀行部門の深刻な経営不振に直面したキプロスの支援申請に対しユーロ圏が16日に発表した。キプロス政府が10万ユーロ(約1250万円)超の預金に9.9%、それ以下には6.75%の課徴金を1回に限り徴収するという内容。18日は銀行休業日のため、19日朝の銀行の営業開始前に預金者の口座から該当額を差し引く予定となっている。ただ、キプロス政府が課徴金を徴収するには国内法の整備が必要。当初は17日に議会で審議に入る予定だったが、議会側が状況把握などのために時間が必要として、18日に先送りした。

キプロス政府はユーロ圏と国際通貨基金(IMF)から100億ユーロ(約1兆2500億円)の金融支援を受けることで合意した。金融支援の一環として、キプロス国内の銀行の預金者から税金を徴収する。課税は1回のみ。合意は16日早朝に発表された。ユーロ圏では5年にわたって金融危機が続いているが、域内の銀行預金がカットされる事態は今回が初めてとなる。税率は10万ユーロを超える預金口座については9.9%、それ以下の口座については6.75%とされており、徴収税額は58億ユーロに上ると見込まれている。
債務危機に陥っているキプロスが、ユーロ圏などから銀行預金への課税を条件に金融支援を受けることで合意したのを受け、同国政府は3日間の銀行休業後の19日の営業再開を控え、金融機関のメルトダウン(崩壊)を引き起きないよう事態の平静化に懸命に取り組んでいる。アテネ在住の政治コンサルタント会社STRのジョン・ディマキス氏は、「キプロスの政府、金融部門ともに現在極めて難しい状況にある」と指摘し、「政府にとって最も重要なことは金融システムに対するショックを最小限に抑えることだ。議会が合意案を否決した場合に何が起きるのか想像もつかない」と危機感をあらわにする。
最初、記事を詳細まで読んでなかったので気付かなかったんですが、
キプロス政府による預金者への課税は、まだなんの法律も一切存在してなかったんですね。
課税した後で、後出しで法案作って立法しようっていう腹のようですΣ(´д`;)
法律もないのに勝手に課税して徴収とかむちゃくちゃやってるなという印象です

ただ一番怖いのはその後の影響ですおね。
今回は財源確保のために緊急避難的に10%課税したって説明していますが、
そもそも法律もないのに勝手に課税したという悪しき前例は確実に残るわけです(´・ω・`)
逆にいえば、法律がなくても今後も抜き打ちで課税される可能性があるわけで、
最悪の場合、ある日突然、預金に30%とか50%の課税の可能性だってあるって事です

例え今回の課税法案が国会で無事に可決されて財源確保ができたとしても、
預金者は今後一切、キプロスの銀行を信用しなくなってみんな預金を解約するんじゃないでそか

そうなったらキプロス国内の銀行から一気に預金が流出して、本格的な取り付け騒ぎになって、
最終的にはキプロス国内の銀行はすべて破綻しちゃう可能性だってありえるでそ(((( ;゚д゚)))
まあ、所詮キプロスの経済規模なんて多寡が知れてるのでほっといたところで、
それほど世界の金融に大きな影響がありえるとは思っていませんが、
今回の問題はそう簡単には解決できない類の問題なんじゃないかと感じましたφ(.. )
一番納得できないのは、怪鳥キプロスで暴落したのって日本だけなんですおね。。。

台湾、上海、香港、ロシアもそこそこ下げてますが最高に下げてるのは日本だけ

日本人の99.998%はキプロスがどこにある国なのかすら知らないのに、
(おそらく国であるかどうかすら知らないわけで)
なんで日本市場だけがキプロスショックに見舞われてるんだか小一時間問い詰めたい

おまえら怪鳥キプロスっていいたかっただけちゃうんかと

ソニー(6758) 株価1,555円 −113 (−6.77%)
