yogurting ヨーグルティング

2012年02月01日

岡三オンライン証券の明日はどっちだ

岡三証券グループ、4-12月期は経常赤字に転落
岡三 <8609> が1月27日昼(11:30)に決算を発表。12年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は3.6億円の赤字(前年同期は30.6億円の黒字)に転落した。10-12月期(3Q)の連結経常損益は4.8億円の赤字(前年同期は17.3億円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の10.1%→-3.7%に急悪化した。

先週あたりから各社上場会社の第3四半期決算を見ていますが、
セクターとしていえば電機とか証券なんてのはほんとうに悲惨な決算ばかりです。
ご多聞にもれず、岡三証券グループの第3四半期決算もついに赤字に転落したようです
これまで5年間ほど赤字の続いていた岡三オンライン証券を支えても黒字でしたが、
ついに地合いの悪化には対抗できなくなり支えきれなくなったようです(´Д⊂)

時を同じくして、岡三オンライン証券が1/4から株式手数料を大幅値上げしました
もちろんこれが偶然タイミングが一致していた。。。なんてことはまずありえんでそ。
赤字に業を煮やした親会社が業績改善を命じて手数料値上げを強行したってとこでそ
http://www.okasan-online.co.jp/pdf/press/2011/12/20111215b.pdf
もちろん大口に限定して手数料無料の枠というものが設定されていましたが、
ごく一部を除いた90%以上の顧客層にとってはかなりの値上げになっています

特に今回の岡三オンラインの手数料体系はSBI証券を強く意識した内容です。
信用定額手数料はかろうじてSBI証券より25%ほど低く設定されてますが、
現物ワンショット、現物定額、そして信用ワンショットはほぼSBI証券と同じ水準です(´Д⊂)
岡三オンラインのメインのお客は元ジョインベスト証券から移動してきた客層や、
SBI証券が信用定額手数料を値上げしたときに移ってきたお客だといわれてます
これまではSBI証券よりかなり安い手数料だからこそ留まっていた訳ですから、
SBI証券と大差ないレベルまで値上げするとほとんど逃げちゃうんじゃないでしょうか

ようやく12月末の自己資本規制比率が発表されたので業績を予測してみます。
とりあえず2011/4〜2011/9までの半年間では4.5億円ほどの赤字と推定できます
そして2011/9〜2011/12の3ヶ月間で2.35億円ほどの赤字と推定してますφ(.. )
年末に向かって株や先物やくりっく365の出来高が急激に減少してたので、
地合低迷の影響を受けて赤字幅が拡大したんだろうと思われます
3ヶ月間で2.35億の赤字が出てたってことは1ケ月あたりでは7800万円の赤字です。
年末は特に出来高が激減して過去にないほど地合が悪化しました(´Д⊂)
これまで堅実だった親会社の岡三証券グループもついに赤字転落
さすがに堪忍袋の緒が切れて手数料値上げによる業績改善を求めたのかもしれません

特に2012年以降から問題になってくるのは売上げの落ち込みです
岡三オンライン証券はくりっく365の手数料収益への依存度が非常に高い事業内容です。
この主要ビジネスが税制変更で傾けばあっという間に大ピンチになるでそ(´・ω・`)
「親会社の業績悪化」「くりっく365の衰退」という厳しいダブルパンチを受けるので、
ここから再度手数料の値上げや事業拡大路線は極めて厳しいと予想できます
今回の値上げでなんとか業績を回復軌道に乗せたい。。。というのが本音ではないでしょか。

てっきり再増資してFX業者を買収してFXで稼ぐ路線になるのではと予想してました
しかし、追加増資もせず、手数料値上げだけというのはなかなか厳しそうです。
さらなる手数料値上げ、親会社との統廃合の可能性はかなり高いと予想してますφ(.. )

ss2286234570 at 01:22│Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 手数料値上げ | 統廃合・消滅

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