yogurting ヨーグルティング

2012年01月13日

東証の売買代金は回復したけれど・・・。

2011年12月末に大きく減少した東証売買代金が回復傾向にあるようです
クリスマス以降は5営業日連続で東証1部売買代金が6000億円を割ってましたが、
年が明けてからは機関投資家が徐々に戻ってきているようです
仕手関連銘柄や、東電、SNS銘柄が派手に動いてるのも一因かもしれません。

        東証1部売買代金 松井証券の売買代金
12月1日 12625 411.52
12月2日 9153 268.70
12月5日 8003 263.16
12月6日 9237 300.30
12月7日 10503 276.55
12月8日 9790 286.49
12月9日 17909 290.58
12月12日 8772 294.31
12月13日 9666 292.04
12月14日 9186 259.45
12月15日 9431 294.79
12月16日 9269 238.90
12月19日 8100 230.26
12月20日 6765 198.48
12月21日 7654 255.92
12月22日 7265 207.94
12月26日 5008 209.30
12月27日 4605 197.16
12月28日 5754 187.91
12月29日 5483 181.08
12月30日 4831 165.57

1月4日 8534 258.72
1月5日 7097 215.27
1月6日 8456 253.70
1月10日 9213 258.42
1月11日 8691 270.08
1月12日 8220 242.21

とはいいつつも、個人投資家の売買が必ずしも回復してるとは言いがたいようです
確かにクリスマス以降の最悪期に比べれば回復の足取りは見えますが
回復したというより「横ばい程度」と表現するのが正しいかもしれません。

12月 ネット証券比較
http://blog.livedoor.jp/ss2286234570/archives/2012-01.html#20120107
※岡三オンライン証券が12月の数字を公表したので更新しました。

2011年12月の松井証券の1日あたりの売買代金は253億円でした。
2012年1月はどうかと言うと、1日あたりの売買代金は249億円とむしろ減少してます
12月はクリスマス休暇で取引が減少したとは言え営業日が21日と少し多めでした。
1月は祝日が多いせいもあって営業日はたったの19日しかありません。
ということは、月の後半でよっぽど株式市場が大反騰でもしない限り
1月の月間売買代金はほぼ確定的に前月比で大幅減少ということです(´Д⊂)

2011年10月 301億円×20営業日=6022億円
2011年11月 269億円×20営業日=5387億円−10.5%)
2011年12月 253億円×21営業日=5316億円−  1.3%)
2012年01月 249億円×19営業日=4731億円−11.0%)

各月を比べてみると「これでもか」というくらいに数値が悪化してるのがわかります。
さすがに2〜3月は例年ならもう少し振るわうので回復するだろうとは思いますが、
それにしてもボリュームの低下にはかなり厳しいものが感じられます(´・ω・`)

カブドットコム証券の第2四半期業績
http://www.kabu.com/company/pressrelease/2012/20120105.asp
2011年07〜09月委託手数料 456+578+452=14億8600万円
2011年10〜12月委託手数料 441+425+395=12億6100万円−15.1%)

松井証券の株式売買代金の減少幅やカブドットコムの業績値を見るかぎり、
両社ともに第2四半期の決算は売上・利益ともに-15%程度の減収減益でそう
このまま1月以降も回復の目途が見えてこないと、通期業績もかなり厳しそうです(´Д⊂)

メルマガを見てると、松井証券は売買代金だけでなく信用買い残も大きく減少してます
東日本大震災の直前の3/10までは1760億円程度あった信用買い残高は、
地震直後のわずか1週間ほどの期間に1250億円まで500億円近く減りました
その後、夏には一時的に1500億円を上回る程度まで回復を見せていたのですが
夏以降の相場低迷と市場出来高の減少に歩調を合わせて減少の一途をたどっています。
2012年1月12日時点では、信用買い残高は1230億円にまで大きく落ち込んでいます

松井証券は株式手数料と金利だけで収益(=売り上げ)の90%を占めています。
相場が好転して売買代金が増えると増収増益になりやすい仕組みですが、
地合が悪化するとおもいっきり業績に跳ねかえりやすいという悪い面もあります
主産物への依存が高く、投信やFXといった副産物の占める割合が他社よりも低いので、
どうしても収益のバランスが悪く、外部環境の変化の影響を受けやすい構造になってます

一般的に、環境が温暖で豊かな時期は生存競争は起きにくいのですが、
気候が悪化して貧しい寒冷期になると生存競争が激化して殺し合いが始まります
おそらくネット証券各社の凌ぎ合い潰し合いはこれからさらに激しくなるでしょうΣ(´д`;)
2012年は早くも株、先物、FXの手数料値下げ競争が再燃の兆しを見せています。
松井証券とカブドットコムは収益のバランスが悪いという大きな欠点を持ってる会社ですφ(.. )
この点をまずなんとか改善しないと中長期的にも非常に厳しくなると予想されます。

2011年末以降からはじまった各ネット証券の手数料引き下げをきっかけとして
おそらく2012年は「仁義なき戦い」による壮絶な潰し合いになるでそう(((( ;゚д゚)))
リーマンショック直後の混乱期に野村ジョイが消滅したと同じように、
おそらく岡三オンラインもこの1〜2年ほどの間に統廃合されて消滅すると予測してます。

ss2286234570 at 08:04│Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 個人投資家の動向 | 競争激化

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