2011年07月31日
岡三オンライン証券の赤字がまだ続いてるようです
債権の取立不能のおそれ及び第三者割当増資に関するお知らせ
本年3月11日に発生しました東北地方太平洋沖地震後の株式相場の急落に伴い、主として株価指数先物・オプション取引を行う顧客につきまして、決済損に対する不足金が約18億円発生いたしました。
当社では、今回の損失計上に伴い、自己資本を充実させるため、下記のとおり第三者割当増資を行うことといたしました。
発行方法 第三者割当増資
割当先 株式会社 岡三証券グループ
払込金額 2,000百万円
自己資本規制比率(平成23年6月末日 現在)
http://www.okasan-online.co.jp/corporate/disclosure_pdf/2011_07_29.pdf
自己資本規制比率(平成23年3月末日 現在)
http://www.okasan-online.co.jp/corporate/disclosure_pdf/2011_04_28.pdf
(33億6800万円−31億4400万円)÷3ヶ月=7,466万円 ←1ケ月あたりの平均損失額
岡三オンライン証券は、東日本大地震の影響で3月下旬に18億円の不足金が発生してます
直後の3/25に資本の穴埋めとして、親会社から20億円の緊急増資を受けています
それ以降は増資をやっていないので、資本金や準備金の外部からの変動要因は発生してません。
つまり純資産の減少額がおおよそ損失額と一致してると予測できます
上の計算では、おおよそ7,466万円が第1四半期(4-6月)の月間平均損失額になります
去年の12月に信用手数料をかなり値上げしたのですが大きな効果は出ていません。
それ以前は、平均して月間1.1〜1.3億円くらいの損失を出してたので少しは改善してます。
しかし、8月からのレバレッジ規制強化や、来年からの店頭FX税制の変更などを考慮すると
頼みの綱のくりっく365部門も厳しそうなので、黒字化はかなり厳しそうです(´Д⊂)
もしここから黒字化をしようと思ったらさらなる手数料の値上げは不可避でそう
前回の同じ程度の株式手数料の値上げを前提として考えると
1回値上げだけでなく、2回くらい値上げをしないと黒字化はけっこう厳しそうです
2000年のITバブル崩壊、2003年のニューヨークテロ事件ショック
2006年のLDショック、2008年のリーマンショック、2011年の東日本大地震ショックなど
おおよそ3年に一回くらいのペースで、金融ショックと相場の崩壊がくり返されてるのが現状です
もしこのまま、黒字転換できずにズルズル赤字決算をくり返していると、
また次の金融ショックが起きた時に資本に大穴を空けて大型追加増資に追い込まれます
そんな事態になる前に何とかしようと思うなら、どうしても手数料の値上げは避けて通れません
これからも赤字決算をずっとくり返すのか
財務体質強化のために値上げして黒字転換を早期に達成させるのか
どちらの道もそれなりにリスクを伴うので、険しい岐路であることには変わりなさそうです(´;ω;`)
おそらく世界中の人が薄々気がついてるとおもいますが、
金融機関というのは外側から見えにくい内部的なリスクをたくさん負っている様です(((( ;゚д゚)))
そしてその見えにくいリスクは、金融ショックが起きるたびに炸裂して利益を吹き飛ばします
金融機関がそのリスクを回避するには、ぶ厚い自己資本と健全な財務体質が不可欠です
岡三オンライン証券の財務を見て一番よくないなと思うのはまさにこの点です。
赤字で毎月資本が削られてるのに、親会社はギリギリまで待たせてしか増資をしてません
株の信用取引、店頭FX,くりっく365、先物225、先物mini、先物OP、CFD・・・と商品を増やせば
当然それに伴って会社が負うリスクも高くなるのに、増資がいつも遅いように感じます
十分といえる水準の純資産が担保されてないのにビジネスの幅をどんどん広げてるので
突発的な金融ショック二対応するためのリスク意識がすごく甘いなと感じます
前回の地震直後も3/25に緊急増資をしてたので何とか問題にならず間に合いました
しかし、地震がもっと月末の3/20-3/25に発生して、もし特損の発生が月末ギリギリだったら
いきなり4月のあたまに自己資本規制比率が100%を割り込む可能性も十分にありえたからです。
そうなれば、いきなり取引停止や営業停止の可能性だって絶対ないとはいえないでしょう
赤字体質からの脱却も大切ですが、それ以上に財務の健全性をもっと高めるべきだとおもいます
今のままだと、海沿いの海浜に堤防なしの状態で建屋を立ててるようなもんでそう。
一定以上のリスクを負って金融事業をやるならもっと資産健全性を重視すべきですにょ(σ´∀`)σ
最低でもあと30〜50億くらいは常に増資して、安定した純資産を積み増しておくべきでそ
総合取引参加者の自己資本規制比率
http://www.tse.or.jp/about/participants/shihon.html
自己資本規制比率が120%を割り込むと、東証での売買停止や制限にかかる可能性があります。
自己資本規制比率が100%を割り込むと、営業の全部停止又は一部停止の可能性もあります。
かなり前にも同じようなことを何回か書いたような気がしますが
おそらくこれから、日本国内の金融市場はさらに縮小して生存競争が激しくなるでそう
生存という甘いものではなく、生きるか死ぬかの争奪戦争、侵略戦争になるでしょう。
これは日本に限った話ではなく、衰退する国家の中で歴史上くり返されてきた事実です(´Д⊂)
おそらくこれからの1〜1.5年間の間にすさまじく荒れた戦乱時代がやってくるでしょう(((( ;゚д゚)))
ここから先は、地獄のような収奪戦と競争力の劣る証券会社の没落がおきるだろうということです
小氷河期と戦国時代
http://blog.livedoor.jp/ss2286234570/archives/2011-04.html#20110424
ネット証券のビジネスモデルと新興不動産のビジネスモデル
http://blog.livedoor.jp/ss2286234570/archives/2011-04.html?p=2#20110409
本年3月11日に発生しました東北地方太平洋沖地震後の株式相場の急落に伴い、主として株価指数先物・オプション取引を行う顧客につきまして、決済損に対する不足金が約18億円発生いたしました。
当社では、今回の損失計上に伴い、自己資本を充実させるため、下記のとおり第三者割当増資を行うことといたしました。
発行方法 第三者割当増資
割当先 株式会社 岡三証券グループ
払込金額 2,000百万円
自己資本規制比率(平成23年6月末日 現在)
http://www.okasan-online.co.jp/corporate/disclosure_pdf/2011_07_29.pdf
自己資本規制比率(平成23年3月末日 現在)
http://www.okasan-online.co.jp/corporate/disclosure_pdf/2011_04_28.pdf
(33億6800万円−31億4400万円)÷3ヶ月=7,466万円 ←1ケ月あたりの平均損失額
岡三オンライン証券は、東日本大地震の影響で3月下旬に18億円の不足金が発生してます

直後の3/25に資本の穴埋めとして、親会社から20億円の緊急増資を受けています

それ以降は増資をやっていないので、資本金や準備金の外部からの変動要因は発生してません。
つまり純資産の減少額がおおよそ損失額と一致してると予測できます

上の計算では、おおよそ7,466万円が第1四半期(4-6月)の月間平均損失額になります

去年の12月に信用手数料をかなり値上げしたのですが大きな効果は出ていません。
それ以前は、平均して月間1.1〜1.3億円くらいの損失を出してたので少しは改善してます。

しかし、8月からのレバレッジ規制強化や、来年からの店頭FX税制の変更などを考慮すると
頼みの綱のくりっく365部門も厳しそうなので、黒字化はかなり厳しそうです(´Д⊂)
もしここから黒字化をしようと思ったらさらなる手数料の値上げは不可避でそう

前回の同じ程度の株式手数料の値上げを前提として考えると
1回値上げだけでなく、2回くらい値上げをしないと黒字化はけっこう厳しそうです

2000年のITバブル崩壊、2003年のニューヨークテロ事件ショック
2006年のLDショック、2008年のリーマンショック、2011年の東日本大地震ショックなど
おおよそ3年に一回くらいのペースで、金融ショックと相場の崩壊がくり返されてるのが現状です

もしこのまま、黒字転換できずにズルズル赤字決算をくり返していると、
また次の金融ショックが起きた時に資本に大穴を空けて大型追加増資に追い込まれます

そんな事態になる前に何とかしようと思うなら、どうしても手数料の値上げは避けて通れません

これからも赤字決算をずっとくり返すのか

財務体質強化のために値上げして黒字転換を早期に達成させるのか

どちらの道もそれなりにリスクを伴うので、険しい岐路であることには変わりなさそうです(´;ω;`)
おそらく世界中の人が薄々気がついてるとおもいますが、
金融機関というのは外側から見えにくい内部的なリスクをたくさん負っている様です(((( ;゚д゚)))
そしてその見えにくいリスクは、金融ショックが起きるたびに炸裂して利益を吹き飛ばします

金融機関がそのリスクを回避するには、ぶ厚い自己資本と健全な財務体質が不可欠です

岡三オンライン証券の財務を見て一番よくないなと思うのはまさにこの点です。
赤字で毎月資本が削られてるのに、親会社はギリギリまで待たせてしか増資をしてません

株の信用取引、店頭FX,くりっく365、先物225、先物mini、先物OP、CFD・・・と商品を増やせば
当然それに伴って会社が負うリスクも高くなるのに、増資がいつも遅いように感じます

十分といえる水準の純資産が担保されてないのにビジネスの幅をどんどん広げてるので
突発的な金融ショック二対応するためのリスク意識がすごく甘いなと感じます

前回の地震直後も3/25に緊急増資をしてたので何とか問題にならず間に合いました

しかし、地震がもっと月末の3/20-3/25に発生して、もし特損の発生が月末ギリギリだったら
いきなり4月のあたまに自己資本規制比率が100%を割り込む可能性も十分にありえたからです。
そうなれば、いきなり取引停止や営業停止の可能性だって絶対ないとはいえないでしょう

赤字体質からの脱却も大切ですが、それ以上に財務の健全性をもっと高めるべきだとおもいます

今のままだと、海沿いの海浜に堤防なしの状態で建屋を立ててるようなもんでそう。
一定以上のリスクを負って金融事業をやるならもっと資産健全性を重視すべきですにょ(σ´∀`)σ
最低でもあと30〜50億くらいは常に増資して、安定した純資産を積み増しておくべきでそ

総合取引参加者の自己資本規制比率
http://www.tse.or.jp/about/participants/shihon.html
自己資本規制比率が120%を割り込むと、東証での売買停止や制限にかかる可能性があります。
自己資本規制比率が100%を割り込むと、営業の全部停止又は一部停止の可能性もあります。
かなり前にも同じようなことを何回か書いたような気がしますが

おそらくこれから、日本国内の金融市場はさらに縮小して生存競争が激しくなるでそう

生存という甘いものではなく、生きるか死ぬかの争奪戦争、侵略戦争になるでしょう。
これは日本に限った話ではなく、衰退する国家の中で歴史上くり返されてきた事実です(´Д⊂)
おそらくこれからの1〜1.5年間の間にすさまじく荒れた戦乱時代がやってくるでしょう(((( ;゚д゚)))
ここから先は、地獄のような収奪戦と競争力の劣る証券会社の没落がおきるだろうということです

小氷河期と戦国時代
http://blog.livedoor.jp/ss2286234570/archives/2011-04.html#20110424
ネット証券のビジネスモデルと新興不動産のビジネスモデル
http://blog.livedoor.jp/ss2286234570/archives/2011-04.html?p=2#20110409