yogurting ヨーグルティング

2011年06月05日

まだまだ未成熟な中国市場

米シティグループ、中国での合弁会社設立でオリエント証券と合意
米シティグループは2日、上海を拠点とするオリエント証券と中国での合弁事業設立で合意し調印したことを明らかにした。1日のロイターの報道を確認した。
合弁会社名はシティ・オリエント・セキュリティーズで、シティが中国の国内法上許容される最大の33%株式を保有する。
合弁会社が株式・債券の引受業務やその他の投資銀行業務を開始するには、証券監督管理委員会の承認が必要となる。

中国の信用取引と株価指数先物の導入
金利は同じ期限の銀行貸出金利に上乗せして7.86%、貸株料率は9.86%となっている。信用取引対象証券は、上場投信、上場債券も対象とされているが、今回は上海証券取引所上場株式の50銘柄と深セン証券取引所上場株式の40銘柄に限定される。信用期間は6カ月で、委託保証金率は50%(レバレッジ2倍)、代用有価証券の掛け目は上証180指数と深証100指数の構成銘柄の場合70%未満となっている。投資家の資格要件については、現物株の証券口座を開設して満18か月、信用取引申込時の口座残高が50万元(約680万円)以上、金融資産総額が100万元以上、直近6カ月に5回の取引実績があったなどである。

中国、株式信用取引や空売りを認める証券6社を承認=メディア
海外華僑向け通信社の中国新聞社は19日、中国の証券監督機関が、間もなく開始される試験プログラムで株式信用取引や空売りを認める証券会社6社を承認したとウェブサイト上で報じた。


マネックスは中国に事務所を作って証券会社の設立を検討してると決算資料に書いてます
2年前くらいから北京あたりに事務所作ってうんぬんと書いてありますがあれ本当は無意味でそ
おそらくあれはほとんどネタレベルなんじゃないかと感じています
上の記事をしっかり読めばそのくらいは誰でもわかるはずです(`・ω・´)

冷静に考えたら中国では信用取引や先物取引が開始されてから1年しか経っていません
信用の買い方金利は7.86%、貸株料は驚きの9.86%です(笑)
こんなもん個人投資家に「信用取引するなって当局が言ってるようなもんでしょう(´・ω・`)
どうしてこんな規制が強めかと言えば、要はまだ個人投資家の知識や経験が浅いからです
個人投資家の経験が浅く、また、証券市場そのものが非常に未成熟なので
取引の規制を高めにしてこれから時間をかけてゆっくり慣らしていこうっていう段階でそ。
経済は堅調でも、海外と比べたらまだまだひじょーに未熟な市場なんですね(´・ω・`)
こんな未熟な段階で海外からの参入規制を緩和なんて絶対にするわけがありません
もし安易に規制緩和してしまえばあっという間に中国の国内証券が潰されます
国内産業を保護育成するためにもまずは参入を規制して産業を育成する方が先です
過去の日本でもまったく同じだったことを考えれば当たり前のことだと思いますにょ(σ´∀`)σ

現在、海外の証券会社が中国国内で事業をするには合弁会社を作るしか方法がありません。
(合弁会社という条件をつけて海外企業のノウハウを国内企業に吸収させるための政策です)
しかも、共同出資した合弁会社のたった33%しか株式を保有できないという規制もあります
つまり合弁会社の経営権もほぼのっとられるって事です(((( ;゚д゚)))

例えば人が財産の投資銀行や中国のIPOを海外で捌きたいだけなら合弁でもいいでしょう
経営権を合弁相手に譲っても、最悪の事態になったら人を引き上げれば済む話です。
ところがシステムやノウハウを持ち込んで乗っ取られたらあまりにリスクが高すぎです
自社で開発した高性能のトレーディングシステムやノウハウを持ってるGSあたりからすれば
中国に進出してノウハウを持ち込んで盗まれたりすれば悲惨どころではありません
万が一そんな自体になればGSのビジネスの根幹を揺るがす大事件になるでしょう
マネックスも同様に、経営権を譲る条件で合弁会社を現地に設立して開業したところで
自社システムやノウハウを丸ごと強奪されたら悲惨どころではありません(((( ;゚д゚)))
一方的に合弁解消するか、会社清算解散でもやれば好きなだけ持ち逃げ可能です。
こんな環境で中国国内に子会社設立して開業なんて自殺と同じでそう(´Д⊂)
清水建設の例を見れば中国はまだ法治国家であるかも怪しいからです(((( ;゚д゚)))

今の中国はまだまだ間接金融が主流で直接金融の出てくる幕ではありませんφ(.. )
企業の資金調達のほとんどは銀行からの融資で賄われてるんじゃないでしょうか
銀行優位の状態は、上海の時価総額上位を大手銀行が独占してるのを見れば一目瞭然でしょう。
これから時間をかけて中国国内の企業が個々に成長してようやく直接金融の時代が来ます。
中国国内で証券会社が活躍できるようになるのはまだまだず〜っと先の話でそう
国内産業保護の姿勢や金融情勢もろもろを考えるとまだ1960〜1970年代の日本と同じでそ。
中国への海外進出規制が緩和されるのなんて10年くらい先の話じゃないでしょうか?
少なくとも数年先に緩和されて参入障壁がなくなるとはまったく思えないでそ
ちょっとでも情報を調べてみれば中国の現状をそれなりに知ることはできるはずですにょ(σ´∀`)σ

マネックスの資料だけ読むと今にも中国国内で子会社設立しそうな勢いで書かれてますが
それなりの資料や情報を調べてみたらそんなことありえないと思うんですよね
SBIの資料にも中国での証券会社設立は将来への課題くらいに少し触れてるくらいですΣ(´д`;)
むしろSBIの方が正直に書いてるんじゃないかと感じました

ss2286234570 at 03:12│Comments(3)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 規制緩和 | アジア市場

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この記事へのコメント

1. Posted by あ   2011年06月05日 08:35
中国だめっぽいからBOOM証券買収にシフトしたんですけど。

それと事業始める際は、マネックスは株主が呆れるど非常に慎重に時間をかけます。

過去の例で言うと生保であり、またBOOMやtradestationもそうです。

どういう資料をみたのか知りませんが、あまり間違ったことを書かない方がいいと思います。
2. Posted by なつ☆ていおう   2011年06月05日 23:32
中国でネット証券立ち上げるために現地事務所作って頑張ってるって何年も前から書いてあるでそ。
まったく進捗ないから最近は露骨に小さくしか扱われなくなったけど。
3. Posted by あ   2011年06月06日 07:10
だからそれはBOOMグループを買収できたからでしょ。

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