2024年04月24日
2024年04月24日
ドル34年ぶり155円台に突入! トランプ前米大統領はドル高を批判
円が対ドルで一時155円台、34年ぶり−介入警戒レベルに到達
2024年4月24日 21:14 ブルームバーグ
24日の外国為替市場では円相場が1ドル=155円台に下落し、約34年ぶりの安値を更新した。米国の利下げ観測が後退する中、日米金利差に着目した円売り・ドル買いが優勢で、日本の通貨当局が円買い介入に踏み切ると警戒される節目の水準に達した。円は一時155円17銭まで下落し、1990年6月以来の安値を付けた。中東情勢緊迫化への不安が和らぎ、投資家のリスク許容度が改善したことが、低金利の円を売り高金利通貨を買う円キャリートレードを促している。
米国ではインフレの再燃が警戒され、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が利下げ開始を先延ばしする可能性を示唆。金利スワップ市場が見込む年内の利下げは2回以下に低下している。一方、日本銀行は今週の金融政策決定会合で政策金利を据え置く見込み。植田和男総裁は19日、緩和的な金融環境が当面続くとの見通しを改めて示した。高水準の日米金利差が維持され、円売りに歯止めがかからない。
ドル34年ぶり155円台、介入警戒感極まる 日銀の出方焦点に
2024年4月24日午後 11:05 ロイター
日本時間24日午後9時過ぎ、外為市場でドルが155円台へ一時上昇し、1990年6月以来34年ぶりの高値を更新した。上昇は瞬間的ですぐに154円台へ反落したが、重要な節目と位置付けられていた155円台を上抜けたことで、市場では円買い介入への警戒感が一層高まることになりそうだ。
トランプ氏、34年ぶり円安・ドル高「大惨事」−現政権の「放置」批判
2024年4月24日 9:42 ブルームバーグ
11月の米大統領選の共和党候補指名を確実にしたトランプ前大統領は23日、ドルが対円で34年のぶりの高値を付けたことについて、米国の製造業にとって「大惨事だ」と、自身が立ち上げたソーシャルメディア・サイトのトゥルース・ソーシャルへの投稿で批判した。
トランプ氏はその中で、円安・ドル高の進行により米企業がビジネスを失い、外国での工場建設を余儀なくされると指摘。こうした為替相場はバイデン大統領が事態を「放置」している証拠であり、日本や中国などの国々は「今や米国をばらばらにする」だろうとコメントした。
◆ じりじり円安
— 後藤達也 (@goto_finance) April 25, 2024
日本時間昨晩、34年ぶりの1ドル=155円台をつけ、東京時間でも円安がじりじりと進んでいます。いまのところ神田財務官など当局者から従来より踏み込んだけん制発言はでていません。あす午後に日銀は金融政策決定会合後の総裁会見を開きます。円買い介入を巡る思惑も交錯しています pic.twitter.com/IRL74c0erh
ついにドル円が155円を突破して上に抜ける動きをしてきましたΣ(・ω・ノ)ノ自民党内に日銀の追加利上げは時期尚早との声−年内は困難との見方も https://t.co/89QRXiz48h
— ブルームバーグニュース (@BloombergJapan) April 24, 2024
要因としては色々ありますが、アメリカで物価の上昇が再び起きていることでFRBが利下げの延期をかなりはっきりと意見しはじめたことが根本的な理由でしょう
米ドル円チャート
https://fx.minkabu.jp/pair/USDJPY
当初は2024年6月にも利下げ開始と期待されていましたが、イスラエルとハマスの紛争に伴ってイランやヒズボラなどの勢力との衝突が今も続いていており、
アメリカのFRBはインフレ懸念が増してきたことで利下げの開始を延期しました(´・ω・`)
アメリカ国内ではインフレ再燃により国民生活的には厳しさを増してきているようです
バイデン政権は、大統領選挙前に利下げを開始して支持率の回復を期待してたわけですが、
この期待が外れたことと、ガザでイスラエル軍が一般市民の虐殺行為を繰り返してることで
おもに若年層ほどイスラエル軍を後押ししているバイデン政権への支持が低下しています
(米民主党は左派寄りの政党なので、支持者がバイデン離れを起こしてる傾向があるから)
アメリカの利下げによるドル安円高を期待していた財務省としては当てが外れた形でそ
介入資金をどう調達するのかという政治問題もあるし、アメリカの利下げ支援のない単独介入ではなかなか大きな効果は得にくい可能性があるからです(´・ω・`)
(とはいえ、介入を見送って何もせずFRBの利下げ開始までシカトって訳にも行きません)
自民党内では日銀による利上げを認めないという勢力がいて、日銀が利上げによって財務省の為替介入を支援することもそう簡単にはできそうもないふいんきだおね
2024年秋くらいまでは財務省もかなり厳しいいばらの道になるかもしれませんφ(.. )
一方で、バイデン大統領の支持率が低下したことでトランプ元大統領の支持率が逆転
ぶっちゃけトランプが何かやったわけじゃないけど、問題や混乱が多かったトランプ政権だっただけに「この4年間静かにして何もしなかった」というだけが評価されて、
支持率が上がって大統領に復帰できるってなったらなんかもやもやした気持ちになるおね
トランプ元大統領は筋金入りのアメリカ国内産業の絶対支援論者でもあるので、
もし大統領に復帰したらすぐさまドル安円高に誘導する姿勢を明確にするでそう(´・ω・`)
現時点では大統領選挙の結果がどうなるかわからないので何とも言いがたいのですが、
11月の大統領選挙でトランプ大統領が復活となれば激しい円高が起きる可能性は高いでそ
円買い介入の上限どこまで 財務相「米国債売却できる」
2024年4月22日 5:00 日本経済新聞
円買い介入に踏み切る際は、ドルを売る元手として「外貨準備」を充てる。政府と日銀が保有する預金などの外貨建ての資産だ。財務省によると3月末時点での日本の外貨準備の残高は1兆2906億ドル(およそ199兆円)ある。実際に介入に動く場合は、まずは総額の1割を占める預金を使うとみられてきた。7割以上を占める証券の多くは米国債とされる。売却してドルに換金すれば介入に使えるものの、利回り上昇圧力となるため米国の理解を得にくいとの見方があったからだ。
ただ政府と日銀が22年秋に9兆円超の円買い介入を実施した際は、米国債を売却したようだ。直後の外貨準備は証券が減り、預金残高はほぼ動かなかった。財務省の神田真人財務官は当時、原資は「無限にある」と市場をけん制したこともある。