2023年08月09日
2023年08月09日
SBI証券の第1四半期は過去最高益 →9月にも手数料無料化やるか?
SBIの4〜6月、最終黒字 株式売買が好調
2023年8月4日 18:55 日本経済新聞
SBIホールディングスが4日発表した2023年4~6月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が244億円の黒字(前年同期は24億円の赤字)だった。株式相場の活況を受け個人の株式売買が好調だったほか、前年同期に取引先の破綻などにより赤字を計上した暗号資産事業が黒字に転換した。
売上高にあたる収益は前年同期比37%増の3023億円で、4〜6月期で過去最高となった。証券や銀行、保険などを手掛ける金融サービス事業の収益は前年同期比40%増の2493億円だった。IT(情報技術)企業やフィンテックに投資する投資事業や資産運用事業の収益も増えた。
SBI証券の純利益は130億円と前年同期に比べ54%増加した。日経平均株価が33年ぶりに高値をつけるなど金融市場が堅調で、国内株式の委託手数料が伸びた。
台湾の受託製造会社(ファウンドリー)力晶積成電子製造(PSMC)と共同で設立予定の工場の候補地が25あると明らかにした。8月中にも現地の視察を始めるという。
証券会社に株高の恩恵 主要16社が増益・黒字に
2023年8月1日 17:10 日本経済新聞
証券会社の業績が急回復している。1日までに発表した主要18社の2023年4〜6月期決算は16社が増益・黒字転換となった。日経平均株価が33年ぶり高値を付けるなど好調な相場を追い風に、個人や機関投資家の株式の売買が活発化した。
証券各社の決算は総じて良好で、みずほ証券は米国事業を合算した純利益が513億円と61%増えた。楽天証券では23年4〜6月期の純利益が3.3倍の67億円となり、四半期の純利益で過去最高を更新した。
同期間に最終減益だったのはauカブコム証券のみ。最終赤字が拡大したSMBC日興証券は子会社売却損を計上した影響が大きく、経常利益は6四半期ぶりに黒字を確保した。
さてSBIホールディングスの第1Qの決算が発表された模様ですφ(.. )
今回はかなり具体的な数値や内容が盛り込まれていたので注意して読んでみました
2024年3月期1四半期 SBIホールディングス決算資料
https://www.sbigroup.co.jp/investors/library/presentation/pdf/presen230804.pdf
SBI証券が2024年度3月期の上半期(2023年4〜9月)に国内株手数料を完全無料化する
という件ですが、この内容が決算資料の中にもはっきりと明記されていました
これでSBI証券が日本株手数料無料化に踏み切ることはほぼ確定的でしょうΣ(・ω・ノ)ノ
さらにいうとSBI証券の委託手数料(日本株、投信手数料、外国株手数料など)の
合算が116億9,900万円でそのうちオンライン日本株手数料が64億円と判明しました。
これはSBI証券の全営業収益(売上高)の12.5%を占めるものと判明しました
ちなみに以前のブルームバーグの記事でもSBI証券のすべての営業収益(=売上高)に占める日本株の手数料の割合は12%とあったので今回の12.5%とほぼ一致します
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-14/RLBX3HT0AFB601
そうは言ってもSBI証券が日本株手数料完全無料化はかなり重い内容ですよねΣ(゚д゚;)
働いてる人なら判るだろけど、売上高を12%突然永久に失うのはかなり厳しいでそ
手数料収入を失うだけじゃなく、取引数量が激増するとシステムの負荷が増えるんで色んなサーバーを増強するはめになりシステムコストが跳ね上がります。
しかも取引数量激増により取引所などに払う場口銭などのコストも同時に激増します
たしかに他のネット証券からお客を奪い取るには、手数料無料化は最高の対策だけど
それなりにSBI証券も被弾していくスタイルなので痛手を負うのも確かです。
一定の業績悪化というダメージを回避は出来ないし、マイナス面を伴うという話です
それを覚悟した上で無料化をやるわけですからそこはすごい判断と言えるでそうφ(.. )
手数料収益への依存度が高いネット証券下位のいくつかは大ダメージを被るだろうし
まさに「肉を斬らせて骨を断つ」なんで効果はてきめんでしょう(((( ;゚д゚)))
SBI証券が日本株手数料の無料化に踏み切れば、否応なく他社も値下げに応じざるを得ないし
完全無料でなくとも一定の値下げや割引をして自衛に努めるしかなくなります
しかも、既存客がごっそりとSBI証券に流出していくので顧客を失い続けます(´・ω・`)
一瞬だけ顧客が流出するんではなく永久に顧客が流出し続けるのでダメージは甚大
3〜4年も経てばネット証券大手の下位3社(松井、カブコム、マネックス)あたりは、ジワジワと大きなダメージを受けて業績が傾いていくでしょう。
今回LINE証券が証券事業から撤退したのと同じような事態がよそでも起きて行くので
大手のネット証券でも身売りとか買収などがそこら中で頻発していくでそうφ(.. )
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