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2021年06月04日

2021年06月04日

東証の取引時間延長はネット証券も反対するんじゃね?

東証、取引時間の延長検討 新たに夕方や夜間など設定
2021年5月17日 18:00 日本経済新聞
東京証券取引所は取引時間の延長を検討する。対象は現物株の取引で、夕方や夜間取引を軸に証券会社などと調整を進める。仕事帰りの取引機会が増える個人投資家や時差がある海外投資家の利便性を高めると同時に、東証の国際競争力も上げる狙いだ。東証は2024年にも予定するシステム刷新をにらみ、取引時間を延長したい考えだ。
取締役会の諮問機関である市場運営委員会を週内にも開き、証券会社や機関投資家など幅広い市場関係者から意見を募る。東証は午後3時の取引終了後に、夕方や夜間に別枠で取引時間を設けることを検討する。昼間の取引時間を午後3時から延長することや昼休みの廃止も含めて、延長の具体策を練る。
東証は00年、10年、14年の3度、現物株の取引時間の延長を試みた。コスト負担を警戒する対面証券から反対が多く出て、抜本的な見直しには至らなかった。一方、個人投資家の株売買の9割超を手掛けるネット証券はおおむね賛成してきた。
同じ日本取引所グループ(JPX)傘下の大阪取引所は、22年秋にも株価指数や商品先物について祝日取引の導入を予定している。ここでもネット証券が総じて賛成の一方で、対面証券から反対論が多く出た。大阪取引所では、証券各社の祝日取引への参加は任意として、参加しない証券会社などへの影響を抑える方策を用意する。
大阪取引所が先物などデリバティブ(金融派生商品)市場の取引時間を柔軟化するなか、東証の現物株市場についても対応が問われている。幅広い市場参加者の同意が必要な状況は変わらず、実現には対面証券の理解を得られるかが焦点となる。
投資信託の基準価格算出に与える影響も大きな論点となっている。日本株関連の投信の基準価格は午後3時の個別銘柄の株価の終値に基づいて決められる。終値が確定する時間が3時以降にずれ込むと、投信運用会社の作業フローに支障が生じるという指摘もある。
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「4度目の正直」なるか 東証が株式取引時間延長を検討
2021年6月4日 6時00分  朝日新聞
2024年予定の取引システム刷新に合わせ、今は午後3時の取引終了時刻をどの程度延ばせるのかを考える。東証は5月、証券会社や機関投資家、システム関連企業の実務担当者らによる作業グループを設けた。大型連休中の取引機会の確保なども課題で、10月ごろに報告をまとめる。



ちなみに自分自身では株の取引時間延長はどっちでもいい派かなφ(.. )
正直言って短期売買してないから取引時間の長さはそれほど意味がないので
ただし日中忙しい時、16時まで開いてたら助かるなって時がたまにあるだけ。
むしろ先物取引の祝日対応だけやってくれたらあとはお好きにどうぞってくらい

祝日の先物取引対応はどっちかといえば大証側の怠慢でしかないと思うんですよね
そもそも機関投資家も証券会社も投信運用会社も誰一人として反対してないのに
(対面証券会社は個人向けの先物取引なんてもはやほとんどやってないから)
労組が反対するとかで延々と取引所(大証)の内部で揉めてただけの話であって
むしろまともに調整することもできずスケジュールを延々と遅らせてきた
取引所側の責任でしかないからさっさとやれとしか言いようがありません(゚Д゚)ゴルァ!!

ちなみに東証の昼休みをなくすのはシステム的な開発負担がかなり軽い内容なんで
対面証券も機関投資家もネット証券も投信運用会社も賛成しうると思います
投信運用会社も昼休みがなくなるだけなら実質的には影響ないですからね。
ただ強制参加での夕方・夜間取引については全員一致で反対されるだけでそ(´・ω・`)
なぜならこれまで唯一東証を支持してたネット証券ですら反対する可能性が高いから

ご存じの通り、これから1年半後にSBI証券が日本株手数料を無料化にするとしています。
つまり2023年以降はどのネット証券も株式取引手数料が今よりもはるかに下がっていて
ネット証券ほぼ全社が完全無料化に踏み切っている可能性すらありえます
それってつまり株の取引が増えたらネット証券は赤字が増えるって意味なんだおね
取引時間が伸びて取引が増えれば増えるほど赤字が膨らんでくことを意味するわけです。

2024年の東証システム刷新に夕方・夜間取引を行うとかになったら
ただでさえ赤字の取引が増えて業績を圧迫するだけなんでネット証券はただ損失です。
東証の取引時間延長にこれまで賛成してたネット証券はむしろ反対意見になるでそ

特に現在は、1年半後の株手数料無料化を見据えてネット証券が大きく動いています。
これからは日本株の手数料に依存したビジネスモデルだと赤字に転落するんで
アメリカ株の取引システムを開発したり、アメリカ株の専用取引ツールを開発したり
投資信託のシステム改良やFXやCFDのシステム開発に躍起になって取り組んでいます

すでに先行投資と開発スケジュールを目いっぱい詰め込んでる最中なのに
2024年までに東証の夕方・夜間取引サービス延長なんていうデカいシステム開発をやったら
その他の重要な収益源になりうるシステム開発が遅れて被害を被るわけです
コストが嵩んでただ赤字が増えるだけの夕方・夜間取引は致命傷になるんですよね

手数料無料化で他のネット証券を潰して吸収していく戦略のSBI証券だけは
東証の夕方・夜間取引の延長に好意的に賛成の姿勢をとる可能性が高いですけど、
楽天証券、マネックス、GMOクリックあたりは株以外で稼ぐビジネスを重視して
日本株以外の商品開発に全力を挙げて金と時間を投じてる最中なので
2024年に東証で夕方・夜間取引をやるって方針には明らかに迷惑でしかないでそ

ましてカブコムや松井証券は日本株への収益依存度が極端に高いので
これから株手数料の無料化が進めば一番の被害者になって赤字転落の可能性すらあります
それこそ2年後には大幅な減収減益か赤字転落になる可能性すらあるわけで
そんなタイミングで赤字が増えるだけの夕方・夜間取引なんて大反対だと思うんだおね。
(もちろん収益性がないから反対だと公の場ではさすがに言わないでしょうけど)
そもそも3年後なんて収益悪化で身売りしてる可能性があるのがカブコムと松井ですから


ss2286234570 at 11:06|PermalinkComments(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 規制緩和 | 東証